凍上・とは？初心者にもわかる基本解説と身近な実例共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

凍上・とは？

凍上・とは、土壌中の水分が凍結することによって土が膨張し、地盤が持ち上がる現象を指します。地面が沈むことなく上へ持ち上がるので、道路や歩道、建物の基礎の近くなどでひび割れや段差が生じます。凍上は寒冷地だけでなく、冬と春の温度差が大きい地域でも発生します。

凍上のしくみ

地表付近の水分は凍ると膨張します。特に土壌中に氷の層や氷の結晶の薄層 ice lenses が形成されると、周囲の土を押し上げます。これが連続して起こると地表面が持ち上がり、 縁石の隙間が開いたり、コンクリート床に段差が生じたりします。

凍上が起きやすい条件

水分量が多い土壌、凍結深さが浅い場所、温度が0℃を何度も行き来する季節、さらに不均一な地盤や排水が悪い場所などで凍上は起きやすくなります。

身近な例と影響

日常でよく見かけるのは、道路の縁石の隙間が開く、歩道のコンクリートの継ぎ目に段差ができる、駐車場の床が浮くといった現象です。これらは歩行者の転倒リスクを高めたり、車両の走行性を悪化させたりします。

凍上を防ぐ・対策

土を整地して排水を改善する、地盤を適切に改良する、保温材を使って凍結を遅らせる、基礎を深く設置して凍結深さの影響を小さくする、などの方法があります。建物の基礎や道路設計では、気温変化を見越した設計が重要です。

要点を表で整理

要因	対策
水分量が多い土壌	排水を改善し、乾燥を促す設計
凍結深さが浅い	断熱材・保温層の追加、基礎を深く設置
温度変化の振幅が大きい	温度管理・季節要因を考慮した施工
不均一な地盤	均し施工・適切な基礎設計

凍上は自然現象であり、完全に防ぐことは難しい場合もあります。しかし、事前に対策を取ることで被害を小さくできる点を理解しておくことが大切です。

凍上の同意語

凍結隆起: 凍結した水分が膨張することで地盤が隆起する現象。凍上の別名として使われることがある。
凍結膨張: 凍結に伴う体積の膨張によって地盤が膨れあがる現象を指す語。凍上とほぼ同義で用いられることがある。
氷結膨張: 氷の膨張作用によって地盤が膨張・隆起する現象を表す語。凍上の関連語として使われることがある。
氷結隆起: 氷の形成・膨張により地盤が隆起する現象を指す語。凍上の同義語として使われることがある。
凍上現象: 凍上という現象自体を指す表現。凍上と同義語として扱われることがある。

凍上の対義語・反対語

沈下（地盤沈下）: 地盤が下方向へ沈み込む現象。凍上の逆の動きとして挙げられる。
沈降（地盤沈降）: 地盤が下降していく状態。沈下とほぼ同義で使われることが多い表現です。
降下: 物体や地盤が下へ移動すること。広い意味で“下方向の動き”を指す対義語として使われます。
上昇: 上方向へ動くこと。凍上の対義として最も直接的な表現です。
融解: 凍っているものが溶けること。凍結の反対の現象として挙げられ、凍上の対極の概念として捉えられます。
解凍: 凍ったものを温度などの影響で融ける状態に戻すこと。

凍上の共起語

凍上現象: 地盤中の水が凍結して体積が増え、地盤が持ち上がる現象。特に水分を多く含む細粒土壌で起きやすく、建物の沈下や路面の隆起の原因になることがあります。
凍上原因: 主な原因は、土壌中の水分が凍結して膨張することと、毛細管現象による水の供給、地下水位の高さ、低温が長く続くこと、粒径が細かい土壌で起きやすいことなどです。
凍結融解サイクル: 凍結と融解が繰り返される周期のことで、これにより土の内部構造が緩み、凍上が進みやすくなります。
地盤凍結: 地盤が低温で凍結する状態のこと。凍結深さは地域の気温・季節によって変わります。
地下水位: 地盤の地下水の位置を示す水位。地下水位が高いと凍上リスクが高まります。
水分含有量: 土壌中の水の割合のこと。水分が多いと凍結時の膨張量が大きくなりやすいです。
透水性: 土がどれくらい水を通す性質かを表します。透水性が高いと水が抜けやすく、凍上の抑制につながることがあります。
粘土質土壌: 粘土が多く含まれる土壌。水分を保持しやすく、凍上を起こしやすい特性を持つことがあります。
砂質土壌: 砂分が多い土壌。水分保持は少ないが、場所によっては凍上の発生要因となり得ます。
排水対策: 地盤から水を排出する対策の総称。排水の改善は凍上の抑制に有効です。
地盤改良: 地盤の性質を改善して凍上リスクを低減する工法。置換、置換材の投入、地盤強化などが含まれます。
断熱材: 地盤周囲や基礎部に断熱材を設け、温度の低下を緩和して凍結を抑える対策です。
寒冷地対策: 寒い地域で凍上を防ぐための総合的な設計・施工対策。排水・断熱・地盤改良を組み合わせます。
基礎設計: 凍上を想定した基礎設計や沈下対策を行うこと。深基礎・杭基礎等の選択が含まれます。
凍上試験: 地盤の凍上リスクを評価する試験。含水率・凍結深さ・降雪量などを評価します。
凍上量: 凍結により地盤が持ち上がる高さ・体積の量。予測モデルやデータに基づいて見積もります。