log4shellとは?初心者にも分かる安全対策ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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log4shellとは?初心者にも分かる安全対策ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説!
この記事を書いた人

高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


log4shellとは?

「log4shell」は、オープンソースの Java ログライブラリ「Log4j 2」の脆弱性を指す呼び名です。ジャーナルやニュースで話題になりました。要するに、特定の悪意ある入力をログに記録すると、遠くの人があなたのサーバ上で任意のコードを実行できる可能性がある重大な欠陥です。中学生にも分かるように言えば、ログを出力する機能が「侵入の入口」になってしまう、ということです。

この脆弱性は「log4shell」という名前で広く知られ、世界中のウェブサイトやクラウドサービス、企業のシステムにも影響を与えました。Log4j は多くの Java アプリケーションで使われている部品のひとつなので、影響範囲が非常に大きいのが特徴です。

この記事のポイントは以下の3つです。1) 何が脆弱なのかを理解すること、2) どのような対策があるのかを知ること、3) 自分の使っているソフトウェアをどう調べ、どう更新するかを実践することです。

どうして危険なのか

Log4j は Java アプリケーションのログを作る際に使われます。JNDI(Java Naming and Directory Interface)という機能を利用して、外部のリソースを取りにいく仕組みが組み込まれていると、悪意の入力がきっかけで外部の指示を受け、結果として攻撃者が遠隔地のコードを実行できてしまう恐れがあります。この「リモートでコードを実行できてしまう」という性質が、攻撃者にとって大きな入口となるのです。

被害の範囲は広く、ウェブサイトの公開用サーバだけでなく、バックエンドの処理を任せているライブラリやツール、さらには社内の開発環境にも影響が及ぶ可能性があります。そのため脆弱性を放置することは大きなリスクとなります。

影響を受けたバージョンと対策の全体像

この欠陥は Log4j 2.x の複数のバージョンに影響します。古いバージョンを使っている場合は特に注意が必要です。公式の推奨は、可能であれば最新の安定版へアップデートすることです。現場では次の2つの道が一般的です。

1) 完全にアップデートできる場合は、Log4j の最新安定版へ更新します。これにより、JNDI ルックアップ機能が安全に管理され、侵入経路を塞ぐことが期待できます。例: 2.17.x 以降 またはベンダーが推奨する最新版へ。

2) 更新が難しい場合は一時対策を組み合わせます。ただし一時対策は長期的な解決策ではなく、早い段階の対応として位置づけます。以下の対策を併用します。

対策内容
アップデートLog4j 2.x の最新安定版へ更新(例: 2.17.1 以降)
一時対策システムプロパティ log4j2.formatMsgNoLookups=true の設定
クラスパスの除去JNDILookup.class をクラスパスから削除するか除外
依存関係の確認自分の環境で使われている全ソフトウェアの依存関係を調べ、脆弱性を特定

上記の対策を講じても、長期的には公式のパッチ適用が最も確実です。企業や学校、自治体など大規模な環境では、ソフトウェアのベンダー告知をもとに影響を受ける製品を迅速に更新する体制を整えることが求められます。

どうやって自分の環境を確認するか

自宅のパソコンや学校の端末、企業のサーバなど、まずは「どのソフトウェアが Log4j を使っているか」を調べます。具体的には、依存関係として log4j-core-2.x.jar が含まれていないかを確認します。次に、脆弱性スキャナを用いて検査します。最近では無料で使えるツールも多く、結果をもとにアップデートや一時対策を適用します。

実務では、ソースコードの管理リポジトリとビルド設定、そして実行環境の全体を横断して調査することが重要です。組織内の開発者・運用者が協力して、どのアプリケーションがどのライブラリを参照しているかを正確に把握することが、再発を防ぐ第一歩になります。

実例とよくある質問

Q. どうして一部のシステムはすぐにアップデートできないの?
A. 大規模なIT環境では互換性の問題や運用影響を避けるため、段階的な更新が必要です。影響を受けるアプリの動作検証を行い、影響を最小化してから段階的に適用します。

Q. ログの出力を止めれば安全になる?
A. いいえ。ログはセキュリティ監視やトラブルシューティングに欠かせません。ログを止めると異常の検知が遅れ、問題が長引く恐れがあります。

この脆弱性は「個人の手元のパソコンだけでなく、企業や学校のIT全体に関わる大きな問題」です。正しい対策を迅速にとり、定期的なセキュリティ教育とパッチ管理を習慣化することが、安心なIT環境を作る近道です。今後も公式の告知を随時確認し、信頼できる情報源から最新の情報を取り入れるようにしましょう。


log4shellの同意語

log4shell
Log4Shellは、Apache Log4j バージョン2.xの深刻なリモートコード実行脆弱性(CVE-2021-44228)を指す非公式の呼称です。公開当時の話題性の高い名称として広く使われます。
Log4Shell脆弱性
Log4Shellという呼び名そのものを指す別表現です。Log4jのRCE脆弱性を意します。
log4j脆弱性
Apache Log4jライブラリに存在する脆弱性全般を指す表現で、特に2.x系のRCE脆弱性を念頭に用いられます。
log4jリモートコード実行脆弱性
Log4jシリーズにおけるリモートコード実行(RCE)を引き起こす脆弱性のこと。
log4j2脆弱性
Log4jの2.x系に特化した脆弱性を指す表現です。
log4j2リモートコード実行脆弱性
Log4j 2.x系のリモートコード実行脆弱性を指す表現です。
CVE-2021-44228
この脆弱性を公式に識別する識別番号で、別名としてLog4Shellとセットで使われます。
CVE-2021-44228脆弱性
CVE-2021-44228に対応する、Log4jのリモートコード実行脆弱性の別称です。
Apache Log4j脆弱性
Apache Log4jライブラリ(主に2.x系)に存在する脆弱性を指す総称的な表現です。
JNDIリモートコード実行脆弱性
JNDI機能を悪用してリモートコードを実行できる脆弱性で、Log4Shellの主要な攻撃手口として知られています。

log4shellの対義語・反対語

セキュアなロギング
ログの収集・保存・表示を不正利用されにくい方法で行う状態。入力検証・出力エスケープ・機密情報の取り扱いの安全化、JNDIの無効化を含む。
最新パッチ適用済み
Log4jの脆弱性に対する公式パッチを適用し、既知の攻撃ベクトルを塞いだ環境。
JNDI無効化
JNDI参照を使用しない設定、または制限を設けて、リモートコード実行の入口を遮断する。
入力検証と出力エスケープの徹底
外部からの入力を厳密に検査し、ログ出力時に悪意のある文字列を安全に処理する。
監視・検知の強化
不審な挙動を早期に検出する監視体制とアラート運用を整備する。
最小権限の原則の徹底
アプリやサービスが必要とする権限のみを付与する運用を徹底する。
依存関係の最新化
使用ライブラリを最新版に保ち、既知の脆弱性のリスクを低減する。
セキュアなデフォルト設定
初期設定をセキュア寄りにするデフォルト、過度な公開設定の排除を行う。
ログの暗号化と機密情報保護
ログデータを暗号化、機密情報をマスキング・保護して情報漏えいを防ぐ。
脆弱性情報の継続的収集と対応
脆弱性情報を常に追跡し、適切な対策を迅速に適用する体制を整える。
サンドボックス化された実行環境
コードやスクリプトを分離・制限した安全な実行環境で処理する。
セキュリティ前提のアーキテクチャ設計
脆弱性を前提に防御層を設計・実装する考え方を取り入れる。

log4shellの共起語

CVE-2021-44228
Log4jのリモートコード実行(RCE)脆弱性を指す識別子。脆弱性の公表や解説で頻繁に使用される。
Log4j
Java向けの人気のあるログ出力ライブラリの総称。今回の話題の中心となるソフトウェア。
Log4j 2
Log4jの第二世代、脆弱性の影響対象となるバージョン群を指すことが多い。
Apache Log4j
Apache Software Foundationが提供するLog4jの正式名称。
Log4j 2.x
Log4jの2系バージョンを指す表現。今回の脆弱性は主にこの系が対象。
JNDI
Java Naming and Directory Interface、Javaアプリが外部リソースを参照する仕組み。今回の問題にはこの機能が関与することがある。
LDAP
Lightweight Directory Access Protocol、JNDI参照の実体の一つとして用いられるプロトコル
RCE
Remote Code Execution(リモートコード実行)、遠隔地から任意のコードを実行される可能性のある脆弱性の性質。
脆弱性
ソフトウェアに存在する悪用可能な欠陥の総称。セキュリティの話題で中心となる概念。
パッチ
脆弱性を修正するためのソフトウェア更新。緊急性が高い場合は速やかな適用が推奨される。
セキュリティアップデート
脆弱性対策を目的とした更新プログラムの総称。パッチと同義に使われることが多い。
対策
脆弱性の悪用を防ぐための具体的な対応策。設定変更や更新適用などを含む。
緊急対応
修正がまだ公開されていない状況での暫定的な防御策や調整を指す言葉。
セキュリティスキャナー
脆弱性を検出するツール。資産の洗い出しや監視に役立つ。
脆弱性情報
公式発表や専門メディアが提供する脆弱性に関する情報全般。
依存関係管理
ライブラリのバージョンを適切に管理し、最新の脆弱性修正を取り込みやすくする運用・ツールの総称。

log4shellの関連用語

log4shell
Apache Log4j 2 に存在した深刻なリモートコード実行脆弱性の通称。攻撃者がJNDI参照を利用して任意のコードを実行できる可能性がある。
Apache Log4j 2
Javaアプリケーションで広く使われるロギングライブラリ。ログ出力処理の機能拡張や柔軟性を提供するが、脆弱性が発生すると重大な影響を及ぼすことがある。
CVE-2021-44228
Log4Shell の正式名称。2021年に公開された深刻なリモートコード実行の脆弱性。
CVE-2021-45046
CVE-2021-44228 の修正版パッチにおける別の脆弱性。パッチ適用後も注意が必要とされた問題。
RCE
Remote Code Execution(リモートコード実行)の略。攻撃者が遠隔から悪意のあるコードを実行できる状態。
JNDI
Java Naming and Directory Interfaceの略。リソースを名前付きで探すための仕組み。今回の脆弱性ではJNDI参照の読み込みが問題になる。
LDAP
Lightweight Directory Access Protocolの略。ディレクトリサービスとの通信に使われるプロトコルで、脆弱性の攻撃経路として用いられることがある。
RMI
Remote Method Invocationの略。Java同士の遠隔呼び出し機能。JNDI参照経由で悪用されることがある。
${jndi:...}
ログ出力時に現れるJNDI参照の表現。これが外部リソースを読み込む元となりうる攻撃の核となる。
MessageLookup
Log4jのメッセージ変換処理を担う内部クラス。ここに脆弱性の起点となる実装が含まれていた。
Lookups
Lookupsは外部リソースを参照して値を解決する機能群。今回の脆弱性はこの機能の不適切な挙動に起因する。
log4j2.formatMsgNoLookups
設定を true にするとメッセージフォーマット時の Lookups 使用を抑制でき、脆弱性対策になる代表的な手段。
log4j2.disableJndiLookup
JNDI Lookupを無効化する対策。パッチや設定で攻撃経路を塞ぐ方法の一つ。
Vulnerable versions
影響を受けるLog4j 2.xの範囲。一般的には 2.0-beta9 から 2.14.1 が対象とされた。
Patched versions
修正済みのバージョン。公式には 2.15.0 以降、特に 2.16.0 以降の適用が推奨された。
Mitigation
対策全般。アップグレード、JNDIの無効化、特定ファイルの削除、設定変更、監視強化などを含む。
Upgrading
古い Log4j を最新または脆弱性が修正された版へ更新する最も確実な対策。
Removing JndiLookup.class
緊急対策として JndiLookup.class を含むファイルを削除する方法。環境によっては再ビルド後の再配布が必要。
PoC
Proof of Conceptの略。脆弱性の動作を示すデモコード。公開されると被害拡大リスクが高まる。
CISA advisories
米国のCISAが公開する公式警告・手引き。企業に対する対策指針が含まれる。
NIST/NVD
NISTのNVDデータベースに登録された脆弱性情報。CVSSスコアなどの基準が公開される。
Apache Software Foundation
Log4j の開発・保守を行う非営利団体。オープンソースソフトウェアの運用元。
Spring Boot/Framework
Javaアプリ開発でよく使われるフレームワーク。Log4jを含む依存関係が含まれている場合があり、影響が及ぶことがある。
Maven/Gradle
Javaのビルド・依存解決ツール。依存関係としてLog4jが取り込まれていると脆弱性影響を受けやすい。
Transitive dependencies
間接依存。自分の直接の依存ではなく、他ライブラリが依存しているために影響が及ぶこと。
SBOM/Software Composition Analysis
ソフトウェア部品表(SBOM)と、それを用いた脆弱性分析(SCA)。脆弱性検出の前提となる。
Scanning tools
脆弱性スキャナー。依存関係の中の Log4j の脆弱性を自動で検出するツールの総称。
Incident response
インシデント対応。検知→隔離→修復→再発防止という一連の対応プロセス。
Detection
検出。ログ解析、ネットワークの異常なJNDIリクエストの監視、ファイル・アーティファクトの変化などで識別する。
Attack surface
攻撃対象領域。Webアプリ、サーバ、クラウドサービス、IoT機器などLog4jを含む箇所全体が対象になり得る。
Remediation steps
具体的な対処手順。資産棚卸 → 脆弱性適用/アップデート → 再起動 → 監視強化 → 予防策の定着
detection tooling note
検出ツールは「依存関係のスキャン」と「ログ/ネットワーク監視」の組み合わせで効果を高めるのが基本

log4shellのおすすめ参考サイト


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