

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
armaモデル・とは?
armaモデルとは、時系列データを予測するための基本的な統計モデルのひとつです。ARMAモデルは AutoRegressive Moving Average の略で、日本語では「自己回帰移動平均モデル」と言います。名前が長いので、この記事ではarmaモデルと略して説明します。初心者でも分かるように、難しい数式を避けつつ、どんな場面で使われるのか、どう進めればよいのかを順を追って解説します。
AR部分とは?
ARは AutoRegressive(自己回帰)の略です。過去の値が現在の値に影響を与えるという考え方です。つまり、現在のデータ点 X_t は、過去のデータ点 X_{t-1}, X_{t-2}, …, X_{t-p} の線形結合と予測誤差 ε_t を使って表されます。式で書くと次のようになります。
<span>X_t = c + φ_1 X_{t-1} + φ_2 X_{t-2} + … + φ_p X_{t-p} + ε_t
ここで c は一定の補正項、φ_i はパラメータ、ε_t は予測誤差(ノイズ)です。自己回帰の度合い pが大きいほど、過去の値が現在に与える影響が長く続くと考えられます。
MA部分とは?
MAは Moving Average の略です。過去の予測誤差が現在の値に影響を与えるという考え方です。過去の誤差を利用して現在の値を調整します。式は以下のようになります。
X_t = c + ε_t + θ_1 ε_{t-1} + θ_2 ε_{t-2} + … + θ_q ε_{t-q}
θ_i は MA 部分のパラメータです。MA部分は「直前の誤差の影響を取り込む」動作をします。これにより、データの短期的な動きやノイズの影響を緩和できることがあります。
ARMAモデルの構成と使い方
ARMAモデルは AR部とMA部を組み合わせたモデルです。基本的には次のように使います。
- データが 定常性を満たしているか確認する。定常性とは「データの平均・分散・共分散が時間とともに大きく変化しない性質」です。
- 定常でない場合は差分をとるなどして定常化しますが、ARMAは基本的に差分をとらず定常データを対象とします。
- 自己相関関数(ACF)と偏自己相関関数(PACF)を見て、パラメータ p(ARの次数)と q(MAの次数)を推定します。
- 推定したパラメータを使って予測を行い、予測値と実測値を比較してモデルを評価します。
初心者が覚えるべきポイントは次の4つです。定常性の確認、AR の次数、MA の次数、予測精度の評価です。これらを順番に行えば、armaモデルを使って簡単な予測を試すことができます。
実例でイメージをつかむ
たとえば、日経平均株価のような時系列データを扱うとき、日ごとの値は過去の値の影響を受け、また日々の誤差も影響します。短期的な変動を捉えるには AR 部分が役立ち、過去の観測のずれを調整するには MA 部分が役立ちます。実務では、ARMAモデルを使って「来週の平均値」を予測し、経営判断のヒントにします。
注意点とコツ
ARMAモデルには限界もあります。データが強いトレンドや季節性を持つ場合、ARMAだけではうまくいかず、季節 ARMA(SARMA)や差分を組み合わせた ARIMA など別のモデルが必要になることがあります。データの性質をよく観察し、モデルの前提を守ることが大切です。
表で見る AR と MA の違い
| AR 部分 | MA 部分 | ARMA の役割 | |
|---|---|---|---|
| 意味 | 過去の値から現在を予測 | 過去の予測誤差から現在を調整 | 過去の値と誤差の両方を使い予測を作る |
| 次数の表し方 | p | q | p と q の組み合わせでモデルを決定 |
ARMAモデルはシンプルで理解しやすい一方、データの性質に合わせて適切な次数を選ぶことが重要です。初学者は、まず p と q を小さく設定して試し、モデルの予測精度と残差をチェックする方法をおすすめします。
armaモデルの同意語
- 自己回帰移動平均モデル
- ARMAモデルの正式名称。自己回帰(AR)と移動平均(MA)の要素を同時に組み合わせた時系列モデルのこと。
- 自己回帰・移動平均モデル
- ARとMAを同時に組み合わせる表現で、ARMAモデルとほぼ同義。やや口語的・説明的な表現として使われます。
- ARMA( p, q ) モデル
- パラメータ p と q を明示した表現。p はARの次数、q はMAの次数を示します。
- ARMA過程
- ARMAモデルで生成される確率過程を指す表現。過程という語を使うことが多い場面で使われます。
- ARMA系
- ARMAと同様の性質を持つ時系列の系統・カテゴリを示す略称。複数のARMAモデルを包括する文脈で使われます。
- ARMA型モデル
- ARMA形式を持つモデルを指す表現。構造がARMAに属するという意味。
- 自己回帰移動平均過程
- ARMA過程を指す別表現。過程という語を使う場面で用いられます。
armaモデルの対義語・反対語
- 非ARMAモデル
- ARMAモデルではなく、自己回帰と移動平均の要素を同時に含まない時系列モデルの総称。例として、純粋なARモデルやMAモデル、機械学習ベースの時系列モデルなどが挙げられます。
- ARモデル
- 自己回帰モデル。過去の値だけを使って現在を予測するモデルで、MA成分は含まない。ARMAモデルのAR成分を指す対義語として挙げられます。
- MAモデル
- 移動平均モデル。過去の誤差項だけを使って現在を予測するモデルで、AR成分は含まない。ARMAモデルのMA成分を指す対義語として挙げられます。
- 非自己回帰モデル
- AR成分を含まないモデル。ARMAの“AR”要素が欠如していることを強調する表現です。
- 非移動平均モデル
- MA成分を含まないモデル。ARMAの“MA”要素が欠如していることを強調する表現です。
- 状態空間モデル
- 時系列を状態空間表現で扱う別カテゴリのモデル。ARMAとは異なる枠組みであり、対比として挙げられることがあります。
- ガウス過程モデル
- 連続的な確率過程を用いて時系列を予測するモデル。ARMAの線形時系列モデルとは異なる統計的枠組みで、対義語の一つとして挙げられることがあります。
armaモデルの共起語
- AR
- 自己回帰要素。過去の値を用いて現在を予測する成分。
- MA
- 移動平均要素。過去の誤差を用いて現在を予測する成分。
- ARMA(p,q)モデル
- ARとMAを同時に組み合わせた時系列モデル。
- 定常性
- 時系列データの平均・分散が長期的に一定である性質。
- 自己相関
- 現在の値と過去の値の相関。
- 偏自己相関
- 現在の値と遅れた値の純粋な相関を測る指標。
- ラグ
- データ間の時間差。AR(p)のpはラグの数。
- 残差
- 観測値とモデル予測値の差。モデル診断の対象。
- 最尤推定
- パラメータを尤度が最大となるように推定する方法。
- 尤度
- 観測データがあるパラメータの下で生じる確率の指標。
- AIC
- モデルの適合度と複雑さをバランスする情報量規準。
- BIC
- サンプルサイズに応じたペナルティを加える情報量規準。
- Ljung-Box検定
- 残差の自己相関が独立かを検定する統計量。
- 白色雑音
- 平均0・分散が一定のランダム成分。ARMAのノイズを表す。
- AR係数
- AR成分の係数。過去値の影響度を表す。
- MA係数
- MA成分の係数。過去の誤差の影響度を表す。
- AR(p)
- p次の自己回帰モデル。
- MA(q)
- q次の移動平均モデル。
- 時系列データ
- ARMAモデルを適用するデータ。
- 推定
- データに基づいてパラメータを決定する作業。
- モデル診断
- 残差の正規性・独立性・等分散などを検証する作業。
- 予測
- 未来の値を推定する目的で用いる。
- ARIMA
- 差分を加えて非定常時系列にも対応する拡張モデル。
- 季節性
- 季節変動の特徴。ARMAベースの拡張でSARIMAが使われる。
- 差分
- 定常性を確保するためのデータ差分。
armaモデルの関連用語
- AR(p)
- 自己回帰成分の次数 p を表す。過去の値を重みづけして現在の値を予測する。
- MA(q)
- 移動平均成分の次数 q を表す。過去の予測誤差を用いて現在の値を予測する。
- ARMA(p,q)
- 自己回帰と移動平均を同時に組み合わせた時系列モデル。短期的な依存性を両方取り入れる。
- ARIMA(p,d,q)
- ARMA に差分を加えたモデル。非定常データを定常化して扱えるようにする。
- SARIMA
- 季節性を含む ARIMA。季節差分と季節成分を組み合わせ、季節データを扱える。
- 季節差分
- 季節性を取り除くための差分。季節周期ごとにデータを差分化する。
- 差分(d)
- 非定常データを定常化する差分の回数。d が大きいほど定常化が進む。
- 定常性
- 平均・分散・自己共分散が時間に依存しない性質。ARMAの前提。
- 非定常性
- 統計量が時間とともに変化する性質。差分や変換で定常化することが多い。
- ACF
- 自己相関関数の略称。データのラグごとの自己相関を示す指標。MA成分の影響を見極めるのに役立つ。
- PACF
- 偏自己相関関数の略称。他のラグの影響を取り除いた自己相関。AR成分の次数推定に用いられる。
- 白色雑音
- 平均0・分散が一定で独立なノイズ。誤差項の理想的な仮定。
- 可逆性
- MA成分が可逆的である条件。予測表現の安定性に影響。
- 因果性
- AR成分が過去の値の線形結合として現在を表現できる条件。安定な予測に寄与。
- AIC
- 赤池情報量規準。モデルの適合度と複雑さのバランスを評価する指標。
- BIC
- ベイズ情報量規準。大きなサンプルで過剰適合を抑える指標。
- HQIC
- Hannan-Quinn 情報量規準。AIC/BIC の代替指標。
- Box-Jenkins法
- ARMA/ARIMA のモデル識別・推定・診断の標準的な手順。
- モデル選択
- 候補モデルの中から最適なものを選ぶプロセス。
- Ljung-Box検定
- 残差に自己相関があるかを検定する統計検定。モデル適合の目安。
- 残差診断
- 残差の分布・自己相関・異常値を調べ、モデルの妥当性を評価する作業。
- MLE
- 最大尤推定。パラメータを尤度最大化で推定する代表的手法。
- 尤度
- データが得られた確率。パラメータ推定の核となる指標。
- Yule-Walker方程式
- ARモデルのパラメータを自己相関から求める古典的手法。
- 自動ARIMA選択
- 自動的に p,d,q, P,D,Q を決めるアルゴリズム(例: auto.arima)。
- 予測区間
- 将来の予測値の不確実性を示す区間。
- 季節性
- データの季節的な周期性を表す要素。
- 季節周期
- 季節性が現れる周期長。例: 12か月、4半期。
- 予測
- モデルを用いて未来の値を推定する行為。
armaモデルのおすすめ参考サイト
- SARIMAモデルとは?|Python実装と売上予測への応用 - Hakky Handbook
- ARIMAモデルとは - IBM
- 時系列分析におけるARモデル(自己回帰モデル)とは - AVILEN
- 時系列分析とは?徹底的に解説! - JSOL
- 時系列解析(分析)とは|概要やメリット、モデル、進め方
- ARIMAモデルとは - IBM



















