上座部仏教・とは？初心者にも分かる基礎ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

はじめに

このページでは「上座部仏教・とは？」というキーワードを軸に、初心者にも分かるよう丁寧に解説します。上座部仏教は、東南アジアを中心に伝わる仏教の一つの流派で、厳格な戒律と原典の重視が特徴です。英語では Theravada、仏教の最も古い伝承の一つとされています。

上座部仏教とは何か

上座部仏教は、僧団の規則を厳格に守り、経典の原典を重視します。三蔵と呼ばれる経典群を中心に学び、涅槃（にいはん、涅槃）を目指す個人の解脱を重視します。語源としては「上座」は僧の中でも特に品位の高い人々、すなわち高位の比丘を指しますが、日本語では「上座部仏教」として一つの流派を指します。

起源と歴史

この伝統は紀元前後から成立し、パーリ語の経典（ティピタカ）を中心に発展しました。最多の信者を持つ地域はスリランカ、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアなどの地域です。大乗仏教と比べると、新しい教典よりも古代の教えを重視する点が特徴です。

教典と実践

上座部仏教の教典は主に三蔵と呼ばれる組織に整理されています。戒律（ vinaya ）と智慧の教え、そして禅定法（座禅、瞑想法）があります。実践の中心は日常の瞑想と戒律の遵守で、個人が自らの心を観察し、煩悩を減らしていくことを目指します。

地域と実践の違い

地域ごとに少しずつ実践方法や儀式の形式が異なります。例えば、タイの僧侶は托鉢を重視し、スリランカではボンボリュームの仏殿が多く見られます。いずれも「戒律を守る生活」と「悟りを開くことを目指す心の訓練」が核です。

大乗仏教との違い

大乗仏教は全ての生き物の救済（菩薩道）を重視するのに対し、上座部仏教は個人の解脱を重視します。教典の数も異なり、上座部は原典的な教えを重視しますが、大乗仏教は広範な経典と思想を取り入れます。ここでのポイントは、どちらが「正しい仏教か」ではなく、それぞれの伝統がどのように実践され、どんな価値観を持つかという点です。

学び方のヒント

初心者はまず基本用語を覚え、寺院を訪ねてみるとよいでしょう。時には英語版の解説や現地の講座も利用できます。動画や図解を活用すると、三蔵や戒律、瞑想法の理解が進みます。

瞑想の実践例

瞑想法の例として、呼吸に意識を向ける練習があります。呼吸観察は、心を落ち着かせ、感情の揺れを観察する力を養います。初めは短い時間から、徐々に長く行います。

表で見るポイント

ポイント	上座部仏教	大乗仏教
起源	古代仏教の一派	後継派・新しい経典の受容
聖典	三蔵中心	多くの経典と注釈
悟りの道	個人の解脱	菩薩道を重視
実践の特徴	戒律と瞑想	知恵と慈悲の統合

まとめ

上座部仏教は、仏教の“原点”に近い教えを現代に伝える流派の一つです。戒律を守る生活と瞑想を通じて、自分の心を見つめ直すことを大切にします。地域ごとに慣習が異なる一方で、核となる価値観は「清らかな心を育て、苦しみから脱する道を探す」ことに集約されます。

上座部仏教の同意語

テーラヴァーダ仏教: パーリ語 Theravāda に由来する仏教の伝統。経典を重んじ、仏陀の教えを最も初期の教えとして継承する伝統で、主に南アジア・東南アジアの諸国で実践される。
Theravāda仏教: テーラヴァーダ仏教の英語・ラテン文字表記。パーリ語 Theravāda に基づく伝統仏教の名称。
小乗仏教: 歴史的に Theravāda を指す語。現在では侮蔑的なニュアンスを避ける場面もあるが、同じ伝統を指す言葉として用いられることがある。
南伝仏教: 南伝の仏教という意味の呼称。 Theravāda を中心とした伝統を指す際に使われることが多い。
南伝系仏教: 南伝系の仏教の総称。地域的にはスリランカ・タイ・ミャンマーなど、南方の伝統を包含する場合に使われる。
上座部系仏教: 上座部仏教の系統に属する仏教を指す表現。教義・経典を中心に重視する伝統を示す。

上座部仏教の対義語・反対語

大乗仏教: 上座部仏教（Theravāda）に対する、菩薩道を重視し、すべての生きとし生ける者の成仏を目指す仏教の総称。経典は大乗経典を中心に、東アジア・東南アジアで広く発展しました。
小乗仏教: 歴史的には大乗仏教と対比される用語で、個人の解脱を重視する流派を指すことが多い。現代では批判的・蔑称的に使われることがあります。
ヒナヤーナ: Hinayana の音写。小乗仏教と同義で、現代では配慮を欠く表現として使われがちです。
北伝仏教: 北方へ伝わった仏教の総称。中国・日本・韓国・チベットなどを含み、東アジアで広く発展した Mahayana 的伝統を指すことが多いが、対義語というより対比の区分として用いられます。
密教: 儀式・マントラ・師伝の秘儀を重視する教派の総称。真言宗・密教系の実践を含み、上座部仏教とは教義・実践が大きく異なる対照的な伝統として挙げられることがあります。

上座部仏教の共起語

南伝仏教: 上座部仏教と同義で、主に東南アジアで実践される仏教の流派。
パーリ語: 上座部仏教の経典が原典として用いられる古代インドの言語。
パーリ仏典: 上座部仏教の聖典群。パーリ語で編纂され、ティピタカを構成する。
ティピタカ: 上座部仏教の経典三蔵の総称。三蔵は律蔵・経蔵・論蔵から成る。
律蔵: Vinaya Pitaka。出家僧の戒律と生活規範を収める蔵。
経蔵: Sutta Pitaka。仏陀の説法を集めた経典の蔵。
論蔵: Abhidhamma Pitaka。心と現象の分析を体系化した教理の蔵。
三蔵: 律蔵・経蔵・論蔵の三つの聖典群を指す総称。
アビダンマ: Abhidhamma Pitaka の日本語表記。心の性質と現象を分析する教理。
三学: 戒・定・慧の三つの修行・知恵・倫理・集中の三つ柱。
三宝: 仏・法・僧の三つの宝。上座部仏教の信仰の中心。
比丘: 出家して僧団に所属する男性。
比丘尼: 出家して僧団に所属する女性。
戒律: 僧侶の行動規範。Vinaya に基づく規律。
五戒: 在家信者が守るべき基本的な五つの戒律。
八正道: 正見・正思考・正語・正業・正命・正精進・正念・正定の八つの実践道。
四聖諦: 苦・集・滅・道の四つの真理。仏教の核心教え。
布施: 他者へ喜捨や施しを行う実践。
禅定: 瞑想・心を整える修行。
智慧: 洞察力・智慧。現象の本質を理解する力。
輪廻: 生まれ変わりの循環。
因果: 行為と結果の因果関係、カルマの法則。
涅槃: 煩悩を滅して悟りの境地に至る状態。
上座部: 上座部仏教の僧団・教団の呼称の一部。
スリランカ仏教: スリランカで広く信仰される上座部仏教の実践形。
タイ仏教: タイの主流仏教。上座部仏教が中心。
ミャンマー仏教: ミャンマーの主流仏教。上座部仏教が広く信仰される。
ラオス仏教: ラオスの主流仏教。上座部仏教の実践。
カンボジア仏教: カンボジアの主流仏教。上座部仏教の影響が強い。
僧院: 出家者が暮らす寺院・修道院のこと。
出家: 在家の人が出家して僧侶になること。
寺院: 仏教の礼拝・学習を行う施設。

上座部仏教の関連用語

上座部仏教: 釈迦の教えを最も古い形で伝えるとされる仏教の一派。主に南アジア・東南アジアで広く信仰され、戒律と経典の伝承を重視します。
南伝仏教: 上座部仏教の別名・同義語。南方伝来という意味合いから名付けられ、地域的には主に南方諸国を指します。
北伝仏教: 大乗仏教の総称。上座部仏教とは異なる伝統・経典を中心に発展した仏教の総称で、対比の際に関連語として挙げられます。
大乗仏教: 北伝仏教の総称で、広範な教えと多様な経典を含む。上座部仏教とは異なる教義・実践体系を持ちます。
パーリ語: 上座部仏教の経典原典として用いられる古代インド語。日本語訳の多くの語源にもなっています。
パーリ聖典: Theravādaの聖典群。パーリ語で編纂された三蔵（Vinaya Pitaka・Sutta Pitaka・Abhidhamma Pitaka）を含みます。
パーリ仏典: パーリ聖典と同義。上座部仏教の主な教典セット。
Tipitaka: 三蔵の総称。戒律蔵・経蔵・論蔵の三つの蔵から成ります。
三蔵: Vinaya Pitaka・Sutta Pitaka・Abhidhamma Pitakaの総称。
Vinaya Pitaka: 戒律蔵。僧伽の規律・規範・戒律の集まりで、出家者の生活規範を定めます。
Sutta Pitaka: 経蔵。仏陀の説法を集めた経典群で、さまざまな教えが収められています。
Abhidhamma Pitaka: 論蔵。心と現象の分析を深めた教理を展開する典籍群。
長部経: Digha Nikaya。長めの経典が集まる経典群の一つ。
中部経: Majjhima Nikaya。中程度の長さの経典を集めた経典群。
相応部経: Samyutta Nikaya。類別された教えの集まり。
型々部経: Anguttara Nikaya。教えを件数別に整理した経典群。
小部経: Khuddaka Nikaya。短編〜中編の経典を含む経典群の総称。
法句経: Dhammapada。短く力強い倫理教訓が詰まった有名な章句集。
四聖諦: 苦の真理・原因・終わり・道という四つの真理の教え。
八正道: 正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定の八つの修行道。
苦・集・滅・道: 四聖諦の別表現。苦の性質と解決への道筋を示します。
涅槃: 涅槃（ニルヴァーナ）。煩悩が完全に滅尽した境地で、解脱の最終目標。
四念処: Satipatthana。四つの瞑想観で心を観察する実践法。
ヴィパッサナー瞑想: 洞察瞑想。現象の本質を直接観察する瞑想法で、上座部仏教で重視されます。
禅定 / ジャーナ: 瞑想の深い集中状態。心を一点に集中させる修行段階。
托鉢: 僧侶が布施を受けるために街を歩く修行。布施と出家者の生活を結ぶ実践です。
僧伽: Sangha。僧侶の共同体を指す、三宝の一つ。
比丘: 男性の出家僧侶を指す呼称。
比丘尼: 女性の出家僧侶を指す呼称。
戒律: Vinayaに基づく倫理規範。出家者と在家信者双方の戒律が含まれます。
五戒: 在家信者が守る基本的倫理規定（不殺生・不偸盗・不妄語・不邪淫・不飲酒）。
僧院: 修行する寺院・僧院。僧侶が共同生活を送る場所。
三宝: 仏・法・僧の三宝を信仰の中心とする仏教の核となる三つの宝。
ダーナ: 布施。慈悲の実践として社会的・人間関係の調和を促します。
縁起: 因と縁によって現象が生起するという因果の法則。無常・無我とともに基本原理の一つ。
無常: すべての現象は常に変化し、恒常ではないという性質。
無我: 自己という固定した実体は存在せず、五蘊などの集まりとして理解される教え。
三法印: 諸行無常・諸法無我・涅槃寂静の三つの基本真理。