cidrブロック・とは？初心者のためのやさしい解説と使い方ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

cidrブロック・とは？

cidrブロックとは IP アドレスの集合を一つのまとまりとして表す仕組みです。正式には CIDR という略称で Classless Inter-Domain Routing の頭文字をとった言葉です。現代のインターネットでは、固定のクラス分けに頼らず、必要な分だけの幅を組み合わせて割り当てる方法が使われています。これにより、アドレス資源を効率よく使い、ルーティングの規模を小さく保つことができます。

CIDR 表記は「IP アドレス / プレフィックス長」で書きます。例えば 192.0.2.0/24 と書くと、このブロックには先頭の 24 ビットが同じ集団のアドレスがすべて含まれることを意味します。/24 はネットワーク部が 24 ビット、ホスト部が 8 ビットで、そこから 256 個の異なるアドレスを作ることができます。

CIDR 表記の読み方と意味

「/」の後ろの数字が プレフィックス長です。数字が小さいほど大きな範囲を表し、数字が大きいほど小さな範囲を表します。例えば /8 は 2 の 24 乗個のアドレス範囲を意味し、/32 は単一のアドレスを意味します。これらの感覚を覚えると、ネットワーク設計がぐっと楽になります。

実用的な例と使い方

家庭のWi‑Fi や社内ネットワークでは、192.168.0.0/16 のような大きなブロックを使って、内部のいくつかのサブネットを分けます。/16 は 65536 アドレスを含む大きな範囲で、そこからさらに 192.168.0.0/24 や 192.168.1.0/24 のような小さなブロックを切り出します。これを行うと、通信の管理が楽になり、ルーティングテーブルもシンプルになります。

クラウドサービスでも CIDR ブロックは重要です。例えば AWS の VPC では 10.0.0.0/16 などを割り当て、必要に応じてサブネットを作成します。ネットワークの広さを自由に調整できるのが CIDR の大きな利点です。

別の例として 192.168.1.0/24 や 203.0.113.0/24 のような小さなブロックを使い、部屋ごと・部署ごとにネットワークを分けることができます。IPv6 でも CIDR 表記は使われ、2001:db8::/64 のように書くのが一般的です。IPv6 はアドレス空間がとても大きく、/64 が広く使われるネットワークサイズとして定着しています。

表で見るCIDRの基本

CIDRブロック	含まれるアドレス数	例
192.168.0.0/16	65536	大きめの社内ネットワークの例
192.168.1.0/24	256	小さなセグメント
203.0.113.0/24	256	公的な演習用途の例
203.0.113.0/30	4	小さなリンクの例
2001:db8:0:1::/64	約 18446744073709551616	IPv6 の典型的なネットワーク

注意点として、CIDR ブロックを組み合わせるときは重複や空きが生じないように設計します。間違えると通信が思うように動かなかったり、セキュリティの穴が生まれたりします。特にクラウドに新しい VPC やサブネットを作るときは、必要な範囲を正確に見積もり、将来の拡張を見越して適度な余裕を持たせると安全です。

まとめ

この記事は cidrブロック とは何か、どのように表記されるのか、そして実際にどう使われるのかを、初心者にも分かる言葉で解説しました。CIDR の考え方を知ることで、ネットワークの設計・運用の基礎が身につきます。日常の設定作業でも 正しい CIDRブロックの選択 が重要な役割を果たします。

cidrブロックの関連サジェスト解説

ipv4 cidrブロックとは: ipv4 cidrブロックとは、IPv4アドレスの範囲を「アドレス/プレフィックス長」という形で表す表記のことです。CIDRはClassless Inter-Domain Routingの略で、昔のクラス毎の区分に縛られない柔軟なネットワーク設計を可能にします。IPv4は32ビットの数値を4つの桁に分けて表します。たとえば「192.168.0.0/24」のように書くと、そのブロックは先頭の24ビットが固定され、残りの8ビットがホスト用に使われます。つまり192.168.0.0から192.168.0.255までの範囲を指します。/24のようなプレフィックス長が長くなるほど、範囲は小さくなり、使えるアドレス数は少なくなります。/24なら256個のアドレスのうち、ネットワークアドレス（例：192.168.0.0）とブロードキャストアドレス（例：192.168.0.255）は通常使えず、実際に利用できるのは192.168.0.1～192.168.0.254の254個です。これを家庭内LANや企業のネットワーク設計、ファイアウォールのルール作成などで使います。CIDRは「/8」「/16」「/20」など、プレフィックス長を変えるだけで、必要に応じて大きさの違う subnet を作れる点が特徴です。たとえば家庭用ルータが使う192.168.1.0/24や、企業の大きなネットワークで使われる10.0.0.0/8など、目的に合わせて適切なブロックを選びます。CIDRを正しく理解すると、同じIPレンジ内の機器同士が通信するかを判断したり、セキュリティのルール（どのネットワークを許可するか）を設定したりする際に役立ちます。最後に覚えておきたいのは、IPv4アドレスはまだ限られており、CIDRはIPアドレスの節約と効率的なルーティングを実現する仕組みだという点です。

cidrブロックの同意語

CIDRレンジ: CIDR表記で表されるIPアドレスの範囲を指す言葉。例: 192.168.0.0/16 のような表現です。
CIDR範囲: CIDR表記で指定されたIPアドレスの連続した範囲のこと。例: 10.0.0.0/8 によって示される範囲です。
IPアドレスレンジ: 開始IPと終了IPの間の全体範囲を指す、一般的な表現です。
IPアドレスブロック: 特定の範囲のIPアドレスをまとめた塊のこと。例: 203.0.113.0/24 のようなブロック。
IPブロック: ISPやクラウドが割り当てる一括のIP範囲を指す用語。CIDR表記で表すことが多いです。
サブネット: 同一ネットワーク内の小さな区画。CIDRで示される範囲として使われることが多い表現。
サブネットレンジ: サブネットに含まれるIPアドレスの範囲を表す言い方。
プレフィックス長: CIDRのスラッシュ以降の数字。例: /24 の場合、約256個のIPを含む範囲を示します。
プレフィックス: CIDRで範囲を決定するビット長の呼称。/24 の部分を指します。
クラスレスIPレンジ: クラスを使わずに割り当てられるIPレンジの表現。CIDRと同義に使われます。
クラスレスアドレス範囲: クラスレスな区切りで表されるIPアドレス範囲のこと。
CIDR表記: CIDRを用いた表記そのもの。例: 203.0.113.0/24。

cidrブロックの対義語・反対語

クラスフルアドレッシング: CIDRブロックの対義語的概念として挙げられる、クラスレスではなくクラスに基づく従来のIP割り当て手法。固定のデフォルトサブネットマスクを用い、可変長サブネットを使わない点がCIDR（クラスレス）と対照的。
単一IPアドレス: 1つのIPアドレスだけを指す表現。CIDRブロックは複数の連続IPを含む範囲を表すのに対し、単一IPは範囲を持たず1点のアドレスのみ。
非連続アドレス集合: CIDRブロックが連続したIP範囲で構成されるのに対し、非連續アドレス集合は連続性を欠く複数のアドレス群の集合を指す運用。
固定長サブネット（FLSM）: CIDRの可変長サブネットマスク（VLSM）に対して、すべてのサブネットを同じ長さで割り当てる設計。可変長に対する対比として挙げられる。
個別割り当て: アドレスをブロック単位ではなく、個別のIPアドレスを1件ずつ割り当てる運用。CIDRはブロック割り当てを前提とすることが多い点に対する対比。
複数小ブロック集合: 1つの大きなCIDRブロックではなく、複数の小さなブロックを組み合わせて割り当てる運用。CIDRの“1ブロック”という発想に対する対比。
/32表現（単一アドレスを表すCIDR）: IPv4で単一のIPアドレスを表すCIDR表現。最も狭いCIDRブロックで、単一アドレスを厳密に表す

cidrブロックの共起語

CIDRブロック: IPアドレスの範囲をCIDR表記でまとめたもの。例: 203.0.113.0/24
CIDR表記: IPアドレスとプレフィックス長を '/' でつなぐ表記法。
プレフィックス長: CIDR表記のスラッシュ後の数字。ネットワークの規模を決定する指標。
プレフィックス: ネットワーク部の長さを示す概念。CIDR表記で用いられる。
サブネット: 大きなネットワークを分割した小さなネットワーク。CIDRで分割可能。
サブネットマスク: 従来のマスク表現。CIDR表記のプレフィックス長と同等の意味。
IPv4: 32ビット長のアドレス体系。代表的なインターネットのアドレッシング。
IPv6: 128ビット長のアドレス体系。IPv4の後継。
IPアドレス: ネットワーク上の端末を識別する番号。
アドレス空間: 利用可能なIPアドレス全体の集合。
アドレスレンジ: 特定の範囲のIPアドレス。
ネットワーク: 接続された機器の集合。
ネットワークアドレス: サブネットの識別子となるアドレスのネットワーク部。
ブロードキャストアドレス: 同一サブネット全端末へ送信する特別なアドレス。
ルーティング: パケットの経路を決定する仕組み。
ルーティングテーブル: 宛先と次のホップを結ぶルールの一覧。
NAT: 内部IPと外部IPの間で変換を行う機能。
ファイアウォール: 不正な通信を遮断するセキュリティ機能。
セキュリティグループ: クラウド環境でのファイアウォールの集合。CIDRブロックで許可を設定する。
ACL: アクセス許可/拒否を管理するリスト。CIDRブロックで指定。
アクセスコントロールリスト: 通信の許可・拒否ルールをまとめたもの。
VPC: 仮想的なプライベートネットワーク。CIDRブロックを割り当てて構成。
クラウド: クラウドサービス（例: AWS、Azure、GCP）上のネットワークでCIDRブロックを設計・管理する。
ネットワーク設計: CIDRブロックの割り当て方・範囲を計画する作業。
アドレス割り当て: デバイスへ実際のIPアドレスを割り当てる作業。
アドレス範囲: CIDRブロックが表す開始～終了の範囲。
IPv4 CIDR: IPv4アドレスのCIDR表記。例: 192.0.2.0/24
IPv6 CIDR: IPv6アドレスのCIDR表記。例: 2001:db8::/32
ホスト数: CIDRプレフィックス長に基づく、そのブロックが持てる利用可能ホストの数（理論値）。
ネットワークセグメント: ネットワークを機能的に分割した区画。
IPレンジ: 連続するIPアドレスの範囲。

cidrブロックの関連用語

CIDRブロック: IPアドレスの範囲を、共通の先頭ビット（プレフィックス）で表現した区画。例: 192.168.0.0/24 は 192.168.0.0 から 192.168.0.255 までの256個のアドレスを含む
CIDR表記: IPアドレスとプレフィックス長を「/」でつなぐ表現方法。IPv4/IPv6どちらにも対応。例: 10.0.0.0/8、2001:db8::/32
プレフィックス長: ネットワーク部に用いられるビット数。スラッシュ表記の後ろの数字で示す。/24 ならネットワーク部24ビット
IPv4: 32ビット長のIPアドレス形式。例: 203.0.113.5。CIDRはIPv4にも適用される
IPv6: 128ビット長のIPアドレス形式。例: 2001:db8::1。CIDR表記でプレフィックス長を示す
サブネット: 大きなネットワークを、CIDR ブロックを用いて小さなネットワークへ分割した単位
サブネットマスク: IPv4でネットワーク部を示すビットマスク。例: 255.255.255.0 は /24 に対応
ネットワークアドレス: CIDR ブロックの最初のアドレス。ホスト部が全て0になる値
ブロードキャストアドレス: CIDR ブロックの最後のアドレス。ホスト部が全て1になる値
使用可能アドレス: ネットワーク部・ブロードキャストを除いた、実際に端末が使えるアドレスの集合
アドレス範囲: その CIDR ブロックに含まれる最小～最大の連続IP範囲
アドレス空間: 組織やインターネット全体で利用可能なIPアドレスの総量・配分の総称
クラスフルアドレッシング: CIDR以前の、固定長クラス A/B/C に基づく割り当て方式
デフォルトサブネットマスク（クラス別）: クラスごとに初期マスクが決まっていた時代の基準。例: クラスA /8, クラスB /16, クラスC /24
ルーティングプレフィックス: ルーティングテーブルで宛先を表すネットワーク部と長さを示す表現
ルート集約（アグリゲーション）: 複数の小さなCIDRを一つの大きなCIDRにまとめ、経路表を簡潔にする技術
VLSM（可変長サブネットマスク）: ネットワークの要求に応じて異なるプレフィックス長を使い分ける手法
サブネット計画: 組織内の部門・用途ごとに適切なCIDRブロックを割り当て、アドレス空間を効率的に使う設計作業
プレフィックス長とマスクの対応表: IPv4 で /N が 255.255.255.0 のように、プレフィックス長とデシマルマスクを対応づける表現
プライベートIP空間（RFC1918）: 組織内で使われる私用アドレスの範囲。例: 10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16
パブリックIPアドレス: インターネット上で直接到達可能な公開アドレス
ワイルドカードマスク: ACLなどで用いられる、ビットの反転マスク。CIDRとは別表現だが、同等の補足情報として関連
IPv4とIPv6の違い: 長さ（32ビット vs 128ビット）、表現方法、アドレス空間の規模、CIDR適用の柔軟性の差