非機能テスト・とは？初心者にもわかる基礎ガイドと実例共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

非機能テストとは？

非機能テストは、機能が正しく動くかを確かめる“機能テスト”以外の側面を検証するテストです。ソフトウェアは使われる場面ごとに異なる条件があります。ここでは性能や使い勝手、信頼性などの非機能的な要素を検証します。その目的は、実際の利用環境で問題が起きにくい品質を確保することです。

新しく作るソフトウェアが多くの人にとって快適に使えるかを調べるのが非機能テストの役目です。機能テストが「何を作るか」を確認するのに対し、非機能テストは「どう動くか」を評価します。開発者だけでなく、運用担当者やセキュリティ担当者も協力して実施します。

非機能テストの主な種類

以下の種類がよく使われます。それぞれ目的が違うことを覚えておくとよいです。

<th>タイプ

目的	例
パフォーマンス/性能テスト	処理速度や応答時間を測定し、要求レベルを満たしているかを評価します。	同時接続数1000人時の応答時間測定
負荷テスト	通常の利用状況より高い負荷で安定性を確認します。	24時間連続のアクセスでの安定性
ストレス/耐性テスト	システムが限界を超えたときどうなるかを確認します。	サーバ停止境界の超過時の挙動観察
セキュリティテスト	不正アクセスやデータ漏洩のリスクを検査します。	脆弱性スキャン、認証の堅牢性確認
可用性・信頼性テスト	長時間の稼働での安定性や障害時の回復能力を評価します。	復旧時間の測定、バックアップ検証
互換性・移植性テスト	他の環境やブラウザ、OSで動作するかを検証します。	主要ブラウザでの表示確認
ユーザビリティ/使い勝手テスト	ユーザーが操作を直感的にできるかを確認します。	新規ユーザーの操作タスク完了時間の測定

非機能テストを実施する流れは、計画から実行、評価、改善のサイクルです。まずは要件を整理し、次に適切なテストを選択します。その後、テスト環境を整え、実行を記録します。結果として得られた数値や報告書をもとに、問題箇所を修正し、再テストを行います。

実務でのコツとしては、現場の利用条件を再現することと、テストデータを現実的に準備すること、最後に継続的に検証する体制を作ることです。非機能テストは一度実施して終わるものではなく、リリース前後も継続して見直すべきポイントです。

このような視点を持つと、品質の高いソフトウェアを作る手助けになります。未経験の人でも、機能だけでなく使われ方や環境を想定して考える癖をつけると、テスト設計がぐっと分かりやすくなります。

最後に覚えておきたいのは、非機能テストは全体の品質を底上げする重要な工程であることです。機能が完璧でも、速度が遅かったり使いにくかったりすると、ユーザーは離れてしまいます。非機能テストを適切に取り入れることで、長く安定したサービスを提供できるようになります。

実務上のポイントをさらに補足すると、テスト結果を関係者と共有することや、改善点を具体的に示すことが重要です。小さな問題も積み重ねることで大きな品質改善につながります。

非機能テストの同意語

非機能要件検証: 非機能要件として定義された性能・信頼性・セキュリティ・可用性・使い勝手などの指標が満たされるかを検証するテスト。
品質属性テスト: ソフトウェアの品質を決定づける属性（性能、信頼性、セキュリティ、可用性、保守性、移植性、使い勝手など）を検証するテスト。
品質特性検証: 品質を構成する特性（属性）を満たしているかを確認する、非機能領域の検証テストの総称。
パフォーマンステスト: 処理速度・応答時間・スループットなど、性能に関わる指標を検証するテスト。
応答性テスト: ユーザー操作に対する応答時間や即時性を中心に検証するテスト。
ロードテスト: 通常の想定最大同時接続数やリクエスト量での性能を検証するテスト。
負荷テスト: 実運用時の想定以上の負荷条件でシステムが安定に動作するかを検証するテスト。
ストレステスト: 極端な負荷や限界条件下での安定性・崩壊点を検証するテスト。
耐久性テスト: 長時間の連続稼働でリソース消費やメモリリーク等を検出するテスト。
可用性テスト: システムが一定時間利用可能であることを検証するテスト。
信頼性テスト: 故障しにくく、長時間安定して動作するかを検証するテスト。
セキュリティテスト: 機密性・完全性・可用性を守るセキュリティ対策が機能しているかを検証するテスト。
互換性テスト: 異なるOS・ブラウザ・データ形式・環境間で正しく動作するかを検証するテスト。
アクセシビリティテスト: 障害のある人も利用できるよう、WCAG などの基準を満たしているかを検証するテスト。
ユーザビリティテスト: 使い勝手・分かりやすさ・操作のしやすさを検証するテスト。
保守性テスト: 変更や修正が容易で、影響範囲が限定されるか等、保守性を検証するテスト。
移植性テスト: 別環境へ移行する際の移植性が高いかを検証するテスト。
容量テスト: データ量の増加に対して容量計画が適切に機能するかを検証するテスト。
スケーラビリティテスト: 負荷が増えた場合に性能が適切にスケールするかを検証するテスト。

非機能テストの対義語・反対語

機能テスト: 機能テストは、ソフトウェアの機能が仕様どおり動作するかを検証するテストです。入力に対して期待される機能が正しく実現し、出力や動作が仕様通りになるかを確認します。非機能テストが対象とする性能や信頼性、使いやすさといった品質特性とは別の観点で機能そのものの正しさを評価します。
機能要件テスト: 機能要件テストは、機能要件として定義された機能が仕様どおり実装されているかを検証するテストです。要求された機能が実現され、他の機能と正しく連携して動作するかを確認します。
機能仕様検証: 機能仕様検証は、機能仕様書に記載された仕様が実装と整合しているかを検証する作業です。仕様と実装のズレを早期に発見し、機能面の品質を担保します。
機能性テスト: 機能性テストは機能テストと同義で用いられる表現の一つです。機能が想定どおりに動作するかを確認することを目的とします。
機能動作検証: 機能動作検証は、機能が設計どおりに動くことを確認する観点の表現です。入力に対する機能の反応や挙動の安定性を検証します。
機能仕様確認: 機能仕様確認は、機能仕様書に基づく機能の実装が仕様と一致しているかを確認する作業です。