scimagoとは？初心者が知っておくべき指標の基礎ガイド共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

scimagoとは何か

scimagoは学術情報の分野で使われる指標とデータを提供するウェブサイトの名前です。正式には Scimago Journal Rank のような近代的な指標を集めたデータベースで、研究者や図書館などが論文の影響力や発行するジャーナルの品質を比較するのに役立ちます。ここがポイントは世界中の論文データを統計的に集約していることです。

scimagoの大きな特徴は、ジャーナルの評価を複数の指標で提供している点です。最もよく使われるのが SJR という指標で、論文の引用の質と量をバランスよく評価します。SJR は年ごとに集計され、分野ごとに比較しやすいように表示されます。

SCImago Journal Rank とは

SJR とは Scimago Journal Rank の略で、論文が受け取る引用の重さを加味してジャーナルの影響力を表す指標です。たとえばあるジャーナルに掲載された論文が多くの高品質なジャーナルから引用されている場合、 SJR の値は高くなります。これは研究者や図書館が発行物を選ぶ際の目安になりますが、分野によって基準が違う ことに注意してください。

ただし SJR が高いからといってすべての論文が良いとは限りません。SJR はジャーナル全体の平均的な影響力を示す指標であり、個々の論文の質を直接表すものではありません。したがって論文の品質を判断するには複数の情報を組み合わせて見ることが重要です。

scimagoの使い方

scimagoのサイトにはジャーナル名や国名、分野などを検索する機能があります。検索結果のページには、ジャーナルごとに SJR や h-index 風の指標、発行頻度、国別データなどが表示されます。初心者にはまず自分の興味のある分野を選び、どのジャーナルが影響力を持っているかを見ることから始めると良いでしょう。同じ分野での比較を行うと、意味のある判断がしやすくなります。

また国際的な比較をするときは、言語や掲載対象が異なることも影響します。地域的なジャーナルの影響力と国際的なジャーナルの影響力はすぐには比較できないことを覚えておきましょう。

データの読み方と注意点

SJRが高いほどそのジャーナルの影響力が高いと見なされやすいですが、分野による差や発行年の新旧によって数値は変わります。新しく創設された分野はサンプル数が少なく、数値が不安定な場合があります。そのため 同じ分野・同じ年齢のジャーナルと比較することが重要です。

また scimagoは複数の指標を同時に提示します。SJR以外にも h-index に似た指標や国別データなどがあり、総合的に判断する材料になります。指標だけで判断せず、論文の質や研究の独自性、分野の特性も合わせて評価しましょう。

指標	意味	使いどころ
SJR	ジャーナル全体の影響力を年間ベースで比較	ジャーナル選定の目安として有効
h-index風指標	研究者や論文の生産性と影響力の目安	個人やグループの比較に適している
分野別データ	分野ごとの平均値や分布	同じ分野内での比較時に役立つ

まとめ

scimagoは学術情報を整理し見やすくするための強力なツールです。SJRを中心に 複数の指標を組み合わせて論文やジャーナルの影響力を理解することができます。初心者のうちは、まず分野ごとの標準値を意識し同じ分野のジャーナル同士を比較する練習から始めるとよいでしょう。最後に、指標だけに頼らず論文の質や研究の独自性も大切にすることが、真の学術的判断につながります。

scimagoの関連サジェスト解説

scimago journal rank とは: scimago journal rank とは、学術誌の評価指標のひとつで、SCImago Journal Rank（SJR）という名前の指標です。SJRは、ジャーナルに対して受け取る引用の重み付き量を計算して、ジャーナルの影響力を表します。特徴として、引用元のジャーナルの権威が高いほど、その引用はより大きな重みを持つように設計されています。つまり、同じ数の引用でも、権威のあるジャーナルからの引用のほうがSJRの値を高くします。さらに、SJRは分野ごとに比較可能なように正規化されており、自然科学と人文社会科学など異なる分野のジャーナルを同じ土俵で完全に比較することは難しいものの、同じ分野内での相対的な評価には役立ちます。この指標は、Scopusデータベースを元に毎年更新されます。Scopusには世界中の多くの論文誌が収録されており、SJRはその引用データをもとに算出されます。計算方法は、単なる被引用数を足す引用数ではなく、PageRankのような連鎖的な重みづけを使います。つまり、ある論文誌が他誌から多く引用を受けていても、それが権威のある誌からの引用か、あるいは引用元誌の影響が低い誌からの引用かで結果が変わります。こうした工夫により、純粋な引用頻度だけでは見えにくい質を示そうとしています。SJRは、論文誌を選ぶときや、研究分野の研究者が投稿先を決めるときの参考指標として使われます。ウェブ上のSCImago Journal Rankのサイトでは、年次、分野、カテゴリ、四分位（Q1〜Q4）といった指標が確認できます。注意点として、SJRは分野や公開年によって大きく変動すること、Scopusに収録されていない誌はデータ対象外となること、また媒体の性質によってはレビュー論文などが高く評価されやすいことなどを理解しておく必要があります。

scimagoの同意語

SCImago: ブランド名。SCImagoが提供する学術情報のポータルの総称として使われます。
SCImago Journal Rank: SCImagoが提供する主要な指標の名称。論文の引用を用いてジャーナルの影響力を評価します。
SJR: SCImago Journal Rankの略称。ジャーナルの影響度を順位づけして比較する指標として知られています。
SCImago Journal & Country Rank: SCImagoの公式ポータル名。ジャーナルと国別の研究評価を横断的に比較できます。
SCImago Research Group: SCImagoを開発・運用する研究グループの名称。研究情報の分析と公開を担当しています。
Scimago: 表記のバリエーションのひとつ。SCImagoブランドの別表記として使われることがあります。

scimagoの対義語・反対語

非SCImago系データ: SCImago以外のデータ源を使って作られる指標・データ。例：特定機関が独自に集計したデータや他のデータベースの集計値。SCImagoはSCOPUSベースのデータを統合する傾向がありますが、非SCImago系は別の出典を用います。
国内限定データ: 世界規模のデータではなく、国内・地域に限定したデータ。範囲が狭くなる分、国内事情に特化して理解しやすい反面、比較には不向きです。
個人評価・印象論: 定量的な指標に対して、個人の主観的な評価や印象に基づく判断。SEOでは信頼性が低いとされることが多いです。
手動評価・定性的データ: 自動で集計・算出される指標ではなく、担当者の判断で行われる手動・定性的データ。再現性が低い場合があります。
小規模・地域限定データベース: 大規模なデータベースと比べ対象件数が少なく、地域や分野に偏りやすいデータベース。
オープンデータでないデータ源: データが公開されておらず、外部のアクセスが制限されるデータ源。公開データのSCImagoとは対照的。
単一指標のみの評価: 複数指標を横断して総合的に判断するSCImagoに対し、1つの指標だけで判断する評価。解釈に偏りが生まれやすいです。
リアルタイム更新が難しいデータ: SCImagoのように頻繁に更新されるデータに対して、更新頻度が低く最新性が劣るデータ。

scimagoの共起語

SJR: SCImago Journal Rank の略。ジャーナルの影響度を示す指標で、引用数の量だけでなく品質も考慮して算出します。
CiteScore: Scopus に基づくジャーナル指標。論文の平均引用回数を表します。
Scopus: Elsevier が運用する大規模な学術データベースで、研究論文の索引・引用情報を提供します。
Bibliometrics: 文献計量学。研究の影響度や動向を数値で分析する学問領域。
h-index: 著者の生産性と影響力を同時に測る指標。論文の引用回数の分布を反映します。
Quartile: ジャーナルをQ1〜Q4の4つの区分でランク付けする指標。上位ほど高品質と見なされます。
Journal: 学術誌。論文を掲載する正式な媒体の総称。
Publisher: 出版社。論文誌を刊行する団体・企業のこと。
Elsevier: 出版社名。多くのジャーナルを出版する大手出版社。
Subject Area: 主題分野。ジャーナルの研究分野や専門領域を表します。
Open Access: オープンアクセス。誰でも無料で論文を閲覧できる形式・方針のこと。
Impact Factor: インパクトファクター。ジャーナルの平均引用数を示す伝統的な指標。
Web of Science: Clarivate が運用するデータベース。引用情報の主要ソースの一つ。
SCImago Labs: SCImago のデータ分析を提供する組織・チームの名称。
Indexing: インデックス登録。データベースに論文が収録されること。
Citations: 引用回数。論文が他の論文で参照された回数の総数。
Journal Metrics: ジャーナルに関する各種指標の総称（SJR、CiteScore など）。
Ranking: ランキング。研究分野・ジャーナルの順位を示す指標。
Country: 国別データ。ジャーナルの発信元国や主要国の統計情報。
Data Source: データソース。Scimago が指標を算出する際の元データの出所。

scimagoの関連用語

SCImagoジャーナルランク（SJR）指標: 学術雑誌の重要度を示す指標。被引用の質を重視して算出され、Scopusデータを元に4年間の引用データを用いて雑誌間の相対的な評価を提供します。
SCImagoジャーナル＆カントリランキング（SCImago Journal & Country Rank）ポータル: SCImagoが提供するウェブサイト。雑誌と国のランキングを閲覧でき、SJR、H指数、総論文数、総引用数などの指標を確認できます。
SCImago機関ランキング（SIR）: 研究機関の世界ランキング。出版物数、引用、協働、国際連携などの指標を組み合わせて評価します。
SCImagoリサーチグループ: SCImagoの指標を開発・提供する研究グループ。主にScopusデータを活用して指標を算出します。
Scopusデータベース: Elsevierが提供する大規模な学術データベース。SCImagoの計算データ源として使われます。
H指数（H-index）: 研究成果の生産性と影響力を同時に示す指標。SCImagoの雑誌・著者・機関のページにも表示されます。
総論文数: 対象となる雑誌や機関が公表した論文の総数。指標計算の基礎データとなります。
総引用数: 対象が他の論文から受けた総引用数。影響力の目安として用いられます。
自己引用（Self-citations）: 著者や雑誌が自分の論文を引用すること。評価時には自引用の影響を考慮します。
CiteScore: Scopusデータに基づく別指標。刊行物の平均的な引用頻度を示す指標として使われます。
分野別クォータイル（Q1/Q2/Q3/Q4）: 雑誌が所属分野内でどの位の位置にあるかを示す階層。Q1は最上位、Q4は下位を示します。
分野/カテゴリ（Subject Areas / Categories）: 雑誌が属する研究分野やカテゴリ。SJRポータルでは分野別ランキングも確認できます。
4年間ウィンドウ（4-year citation window）: SJRの計算に使われる対象期間。通常は直近4年間の引用データを用います。