

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
rtl-sdr・とは?初心者向けの使い方ガイド
まず結論から。rtl-sdrは、パソコンに接続して広い周波数帯を受信することができる、安価なソフトウェア定義無線(SDR)デバイスです。見た目はUSBの小さなドングルですが、中身は受信機の機能をパソコンのソフトウェアで動かす仕組みになっています。
rtl-sdrは、もともと DVB-T の受信機として販売されていた DVB-T ドングルを改造して使われることが多く、現在は世界中で様々な用途に使われています。周波数帯は機種によって異なりますが、一般的な安価なキットはおおよそ 約 24 MHz 〜 1.7 GHz 付近までカバーします。ただし、個別の機種やバージョンによって範囲は変わるため、購入前に仕様を確認しましょう。
使い方の基本は「ドングルを接続→適切なソフトウェアを使う→受信したデータを解析する」という流れです。Windows・macOS・Linux のいずれかの環境で動作します。対応ソフトは SDR#(SDRSharp)、Gqrx、CubicSDR などが有名です。これらを使うと、音声の受信だけでなく、デジタル信号の解析や周波数のスキャンも視覚的に行えます。
必要な機材とセットアップの基本
まず揃えるものは次の通りです。
| アイテム | 説明 |
|---|---|
| rtl-sdr ドングル | 受信の核となる本体。安価なものはバンド幅が広いモデルが多いです。 |
| アンテナ | 受信を安定させるための物。FMアンテナやワイヤーなど、用途に合わせて選びます。 |
| USBケーブル/延長ケーブル | PCとドングルを接続するためのケーブル。長さは設置場所に合わせて。 |
| ソフトウェア | SDR#、Gqrx、CubicSDR など。OSに合わせてインストールします。 |
セットアップの基本手順は以下の通りです。
1) ドングルをPCへ接続。USBポートに挿入します。
2) ドライバのインストール。Windowsの場合は Zadig などを使って DVB-T ドライバを置換します。Linuxの場合は rtl-sdr パッケージをインストールします。
3) ソフトウェアを起動。SDR# や Gqrx などを起動して受信周波数を設定します。
4) アンテナを適切な位置に設置。電波の遮蔽物が少ない場所や窓際が良いです。
実際に使うと見える世界
rtl-sdr を使うと、FMラジオの受信、HF帯の実験、NOAA 気象衛星の画像受信、AIS(船舶情報)、ADS-B(航空機情報) など、さまざまな分野を体験できます。初心者向けには、まず FM帯の受信から始めるのが手軽です。適切な周波数を設定し、音声を聞いたり、スペクトラムを観察したりして、電波の仕組みを学びましょう。
よく使われる周波数帯の例
| 周波数帯 | 用途 | 代表的な例 |
|---|---|---|
| 88〜108 MHz | FMラジオの受信 | 地域の局を聴く |
| 108〜137 MHz | 航空関連のデモ帯 | 練習用の信号観察 |
| 1.0〜1.5 GHz | 衛星データ・ADS-B | 航空機の位置情報観察 |
重要な注意点として、法令を守って使用してください。特に他人の通信を傍受・解読するような用途は、多くの地域で違法です。
まとめ
rtl-sdr は、初心者にも扱いやすい「安価で広い周波数を受信できるデバイス」です。適切なソフトウェアとアンテナがあれば、音声の受信だけでなく、信号の性質を学ぶ実験の入口として強力なツールになります。最初は FM の受信から始め、徐々に ADS-B や AIS など、関心のある分野へと拡張していくと良いでしょう。
rtl-sdrの同意語
- rtl-sdr
- RTL-SDRは、USB接続のダングル型受信機で、RTL2832Uチップを用いたソフトウェア定義無線(SDR)の代表的デバイスです。
- RTL-SDR
- RTL-SDRは、USB接続のダングル型受信機で、RTL2832Uチップを用いたソフトウェア定義無線(SDR)の代表的デバイスです。
- rtl-sdr dongle
- RTL-SDRドングル。DVB-T用のUSBドングルを改造して、ソフトウェアで周波数を受信できるようにした小型の無線受信機です。
- RTL2832U dongle
- RTL2832Uチップを搭載したUSBドングル。RTL-SDRの基盤となるデバイスの一つで、広い周波数帯を受信できます。
- RTL2832U + R820T2 dongle
- RTL2832UチップとR820T2チューナーを組み合わせたRTL-SDRドングル。多くの周波数帯をカバーします。
- RTL2832U-based SDR dongle
- RTL2832UをベースとするSDRドングル。RTL-SDRの核心デバイスとして広く使われています。
- rtl-sdr usb dongle
- RTL-SDR USBドングル。USBで接続して、コンピュータ上のソフトウェアで信号を処理します。
- DVB-T dongle
- DVB-T用のUSBドングル。元はデジタルテレビの受信機ですが、SDRとして使われることもあります。
- DVB-T USB dongle
- DVB-T規格のUSBドングル。rtl-sdrとして周波数を受信する用途にも使われます。
- software-defined radio (SDR)
- ソフトウェア定義無線(SDR)は、信号処理の多くをソフトウェアで行う無線技術の総称。rtl-sdrはこのSDRの入門機として知られています。
- SDR受信機
- SDR受信機は、ソフトウェア定義無線の受信機の総称。rtl-sdrは低コストの入門機として代表的です。
- USB SDRデバイス
- USB接続のSDRデバイスの総称。rtl-sdrは最も広く使われている例です。
- DVB-Tドングル (rtl-sdr利用)
- DVB-Tドングルはデジタルテレビ受信用のUSBドングルですが、設定を変えるとrtl-sdrとして周波数を受信するためにも使えます。
- 安価なSDRドングル
- 安価なSDRドングルは、初期投資を抑えつつSDRを体験できるデバイス群の総称で、rtl-sdrはその代表格です。
rtl-sdrの対義語・反対語
- アナログ受信機
- 信号をデジタル処理せず、主にアナログ回路で受信・復調を行う受信機。rtl-sdrのようなソフトウェア定義受信機とは対照的で、設定変更や拡張性が難しい場合が多い。
- ハードウェア定義受信機
- 信号処理の大半を固定的なハードウェア回路(ASIC/FPGA等)で実現する受信機。ソフトウェアでの再構成・柔軟性が低い点が特徴。
- 固定周波数受信機
- あらかじめ特定の周波数に合わせて設計・調整され、周波数をソフトウェアで自由に変更できない受信機。
- 従来型RF受信機
- 古典的なアナログ/ハードウェア中心の受信機で、デジタル処理やSDRの柔軟性を持たない設計思想の機器。
- 非SDR受信機
- Software-Defined Radioでない受信機。ソフトウェアによる信号処理を前提としない、従来のアナログ/固定機能の受信機を指す概念。
rtl-sdrの共起語
- ドングル
- RTL-SDRのUSB接続型受信機。安価で手に入りやすく、初心者向けの入門機として広く使われている。
- DVB-Tドングル
- DVB-T受信用のチューナーを流用したRTL-SDRの一種。安価な入門機として利用されることが多い。
- R820T
- RTL-SDRに搭載されている初期のチューナーIC。受信機の前段で周波数選択を担う。
- R820T2
- R820Tの改良版チューナーIC。感度やノイズ特性の改善が図られている。
- RTL2832U
- USBブリッジIC。RTL-SDRのデータをPCへ転送する役割を担う。
- librtlsdr
- RTL-SDRデバイスを操作する公式ライブラリ。データ取得の基盤となるAPIを提供。
- rtl_sdr
- コマンドラインツール。デバイスからIQサンプルを取得して出力する。
- rtl_fm
- コマンドラインでFM信号を復調するツール。
- rtl_power
- 周波数帯のパワー分布を測定するツール。帯域の特性を視覚化するのに役立つ。
- GNU Radio
- 無線信号処理を組み立てて実行できるオープンソースのフレームワーク。RTL-SDRと組み合わせて高度な処理が可能。
- SDR#
- Windows向けのGUI SDRソフト。初心者にも使いやすい。
- GQRX
- Linux/macOS向けの簡単なGUI SDRアプリ。複数のデバイスに対応。
- HDSDR
- Windows向けの古典的なSDR GUI。多機能で長年使われている。
- CubicSDR
- クロスプラットフォームのSDR GUI。複数OSで動作する。
- Dump1090
- ADS-B信号をデコードして地図表示などを行うソフト。航空機の追跡にも使われる。
- ADS-B
- 航空機が発信する位置情報データを受信する信号。
- Airband
- 航空無線帯域を受信する用途の総称。
- Antenna
- 受信信号を取り込むためのアンテナ。信号品質に直結する要素。
- LNA
- 低ノイズ増幅器。微弱信号を増幅し信号対雑音比を改善する。
- DCオフセット補正
- I信号の直流成分のずれを補正する処理。
- IQバランス補正
- I/Q信号の不均衡を補正する処理。
- Bias-T
- LNAや前段の電源供給を可能にするバイアスティー機構。
- ゲイン
- 受信信号を適切に増幅する設定。過大/過小を避ける調整。
- サンプリング周波数
- データ取得の速度。広い帯域を扱うほど高く設定する。
- 周波数レンジ
- デバイスがカバーする周波数の範囲。機種により異なる。
- スペクトラムアナライザ
- 受信信号の周波数成分を視覚化する機能・機器。
- スペクトログラム
- 時間と周波数の両方で信号を表示するグラフ形式。
- I/Qデータ
- Iは実部、Qは虚部の複素信号データ。無線処理の基本データ形態。
- 復調モード
- FM/AM/NFM/WFM/USB/LSB など、信号を音声・データに戻す方式。
- USB 2.0
- RTL-SDRが主に用いる接続規格。データ転送速度の要点。
- Linux
- 多くの開発者が使うOS。RTL-SDRソフトウェアが充実している。
- Windows
- SDR# などのGUIが豊富で使いやすい環境。
- macOS
- GQRX など macOS 版が提供されていることが多い。
- Raspberry Pi
- 小型のボードでもRTL-SDRを動かせ、教育・趣味用途に人気。
- DVB-T
- DVB-T受信用のチューナーとして流用されることがある背景。
rtl-sdrの関連用語
- rtl-sdr
- 安価な USB ドングル型の受信機で、RTL2832U と R820T/R820T2 により広い帯域をソフトウェアで受信・処理できるようにした機材です。
- RTL2832U
- RTL-SDR の核となるチップで、DVB-T 信号を I/Q サンプルとして USB 経由で PC に送る役割を担います。
- R820T
- 受信前段の RF チューナで、信号を中間周波数へ変換するミキサーと前処理回路を内蔵しています。
- R820T2
- R820T の改良版で、感度とノイズ特性・周波数レンジの改善が図られたチューナです。
- SDR
- Software Defined Radio の略。無線信号の処理をほとんどソフトウェアで行う無線の考え方・構成です。
- ダウンコンバート
- 高周波信号を低周波へ変換して処理しやすくする受信技術のことです。
- IQデータ
- 信号を実部(I)と虚部(Q)の組み合わせからなる複素数データで、信号の振幅と位相を表現します。
- IQサンプル
- 受信機から得られる個々の I と Q のデータ点を指します。
- サンプリングレート
- 1秒あたりに取得するサンプル数のこと。大きいほど広い帯域を扱えます。
- 中心周波数
- 現在受信している信号の基準となる周波数値です。
- 周波数レンジ
- ドングルが受信可能な周波数帯域の範囲のことです。
- アンテナ
- 信号を拾う外部の導体。適切なアンテナ選びが受信性を左右します。
- LNA
- Low Noise Amplifier の略。最初段で信号を増幅しつつノイズを抑える役割をします。
- AGC
- Automatic Gain Control の略。信号強度に応じて自動的にゲインを調整します。
- ノイズフロア
- 機器自体が出す基準ノイズのレベル。低い方が微弱な信号を拾いやすいです。
- ノッチフィルタ
- 特定周波数を除去するためのフィルタ。しばしば発振や干渉成分を抑えます。
- DCオフセット
- 直流成分の偏りにより I/Q サンプルがずれる現象。キャリブレーションで補正します。
- IQバランス
- I と Q のゲイン・位相のズレを表し、歪みや画像を引き起こします。
- デシメーション
- サンプリングレートを意図的に下げ、データ量を減らす処理です。
- rtl_tcp
- ネットワーク経由で RTL-SDR デバイスを共有する機能・プロトコルです。
- rtl_sdr
- コマンドラインツールで、IQ サンプルをファイルへ保存したりリアルタイムで受信します。
- rtl_fm
- FM 信号を復調して音声などを取り出すツールです。
- rtl_power
- 周波数帯のパワー分布を測定するツール。スペクトラムの取得に使います。
- SDR# (SDRSharp)
- Windows 向けの GUI SDR ソフトウェアで、初心者にも使いやすいのが特徴です。
- Gqrx
- Linux/macOS 向けの GUI SDR アプリで、複数の受信機と組み合わせて使えます。
- CubicSDR
- クロスプラットフォームな GUI SDR。直感的な操作が特徴です。
- GNU Radio
- 信号処理のブロックを組み合わせて SDR アプリを設計できる強力なフレームワークです。
- NooElec
- RTL-SDR ドングルを提供するブランドの一つで、互換性の高いデバイスを販売しています。
- RTL-SDR Blog V3
- 人気の RTL-SDR ドングルの改良版。安定性と機能が向上しています。
- DVB-T
- 地上波デジタル放送の略。RTL-SDR はこの DVB-T のチューナを再利用して動作します。
- Direct Sampling
- HF帯などでチューナをバイパスして直接 ADC に信号を取り込むモードです。
- SDRplay
- 別ブランドの SDR デバイス。広い周波数帯をカバーするモデルもあります。
- HackRF
- 広帯域 SDR デバイスの代表格。モバイル性が高く、非常に広い帯域をカバーします。
- USRP
- 高性能で企業・研究用途に使われる SDR プラットフォームです。
- librtlsdr
- rtl_sdr や他のツールが RTL-SDR デバイスを制御するための共通ライブラリです。



















