isobmffとは？初心者にもわかるISO Base Media File Format入門共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

はじめに

isobmff とは ISO Base Media File Format の略で、動画や音声などのメディアデータを格納するための共通の仕組みです。isobmff という名前は実務の現場でもよく使われ、MP4 や MOV などのファイル形式の基盤になっています。

この形式の特徴は、データそのものとデータをどう扱うかを分けて管理する点です。データを入れる箱と、その箱が何を意味するのかを示す情報を別々に整理します。初心者の方には最初は少し難しく見えるかもしれませんが、基本を覚えるとファイルの仕組みを理解しやすくなります。

ISOBMFF の用途と代表的なファイル

代表的なファイルには MP4 や MOV があります。MP4 は映像をインターネットで配信する際にも広く使われ、スマホやパソコンの再生アプリでおなじみです。これらのファイルは実は ISOBMFF に基づく箱の組み合わせで作られています。

基本構造のキーワード

ISOBMFF の「箱」には ボックス という名前がついており、各ボックスには大きさ（size）と型（type）がついています。中にはさらに別のボックスが入っており、複雑に見えるかもしれませんが、実際には段ボール箱を入れ子にして整理しているようなものです。

最初に現れる代表的なボックスが ftyp です。これはファイルの種類と互換性を宣言します。続くのが moov と呼ばれる大きな容器で、動画の情報やトラック情報などのメタデータをまとめて入れておきます。実データ自体は mdat ボックス内に入ることが多く、これが動画や音声の「本体」にあたります。

構造をざっくり理解する

簡単に言えば ISOBMFF はデータを詰める箱と、その詰め方を説明する箱のセットです。動画ファイルを実際に再生するには、まずどのデータがどの順番で使われているかを示す情報が必要です。これが moov や mvhd などのボックスに詰められています。

代表的なボックスの例と役割

ボックス名	役割	例
ftyp	ファイルの種類と互換性を宣言	mp42 など
mdat	実際の動画や音声データを格納	データ本体
moov	メタデータをまとめて格納する容器	動画の全体情報
mvhd	全体のタイム情報や作成日など	mvhd
trak	個別トラックの情報を格納	映像トラック、音声トラック
mdia	トラック内のメディア情報をまとめる	映像のデータ形式など

表の内容を覚えると、ファイルの中身を読み解くコツがつかめます。box の名前と役割を組み合わせて考えると、どの部分が何をしているのかが見えやすくなります。

要点まとめ

isobmff は動画や音声を効率よく管理するための規格です。MP4 など多くのファイル形式はこの規格を土台にしています。箱の考え方を理解し、ftyp から始まる読み方を練習すると、ファイルの中身を自分で考えたり、トラブルシューティングをする際にも役立ちます。

isobmffの同意語

ISOBMFF: ISO Base Media File Formatの略称。ISO/IEC 14496-12として定義される、動画・音声・字幕などを格納するファイルの基本構造を指します。
ISO Base Media File Format: ISO Base Media File Format（ISOBMFF）は、動画・音声データを格納するための基本的なファイル形式の規格です。箱(box)と呼ばれる小さなデータ単位で構成され、MP4やMOVなどのコンテナ形式の土台となっています。
BMFF: BMFFはBase Media File Formatの略称で、ISOBMFFとほぼ同義で使われる表記です。
ISOBMF: ISOBMFはISOBMFFの別表記・略称の一つ。ISOBMFFと同じ意味で用いられることがあります。
Base Media File Format: Base Media File Formatは“基礎となるメディアファイルのフォーマット”という意味で、ISOBMFFの中核概念・総称です。
ISO/IEC 14496-12: ISO/IEC 14496-12はISOBMFFの仕様が規定されている国際規格の番号。ISOBMFF自体の正式な定義を参照する資料として使われます。

isobmffの対義語・反対語

テキストファイル形式: 文字データをそのまま格納する、可読性の高いファイル形式。isobmffのような二進のコンテナ形式とは対極的な性質を持つとみなせる対義語の代表例。
プレーンテキスト形式: 改行や文字コードだけで構成され、データが人間に読める状態で保存される形式。isobmffの二進コンテナと対になる概念。
非バイナリファイル形式: 二進データ以外の表現を用いるファイル形式。isobmffはバイナリでデータを格納する点が対となるイメージ。
非コンテナファイル形式: データを複数のセグメントで管理するコンテナ構造を持たない、単純な格納形式のこと。isobmffのコンテナ性と対立する表現。
生データ形式: 処理前の生データをそのまま格納する形式。isobmffのような規格化されたコンテナとは性質が異なるという対比。
非ISOベースメディアファイル形式: ISOのBMFF基準を使わないファイル形式。技術的な意味での対義語として使える表現。
シンプルデータ形式: 構造が少なく、データの格納構造が単純な形式。isobmffの複雑なコンテナ構造と対比させやすい。
可読性重視データ形式: 人が読みやすさを優先して設計されたデータ格納形式。isobmffの機能的・構造的複雑さと対比して説明されることが多い。
テキスト中心データ格納形式: データの中心がテキストである格納形式。isobmffの二進データ・メタデータ構造と対立する観点を示す表現。

isobmffの共起語

MP4: ISOBMFFをベースにした最も普及している動画ファイルコンテナ。拡張子は .mp4。
MOV: Appleの動画ファイル形式で、ISOBMFFの箱構造を利用する。拡張子 .mov。
QuickTime: Appleの動画フォーマット・プレーヤー。MOV/MP4系の箱構造を共通に使う。
3GP: 携帯電話向けの動画コンテナ形式。ISOBMFF系の仕様を一部流用。
ISO BMFF: ISO Base Media File Format の略称。MP4などの共通ファイル構造を規定する規格。
ISOBMFF: ISO Base Media File Formatの別表記、同義語。
ISO/IEC 14496-12: ISOBMFFの正式規格番号。
ftyp: ファイルの先頭ボックス。major_brandとminor_versionを格納し、互換性の判断材料となる。
major_brand: ファイルの主ブランド名。再生可能性の目安を示す識別子。
minor_version: major_brandのバージョン情報。互換性の範囲を示す補足情報。
mdat: 実データである動画・音声データを格納するボックス。
moov: 動画のメタデータとトラック情報を格納するボックス。再生の要となる情報を含む。
moof: セグメント化データのメタ情報を格納するボックス。ストリーミングに用いられる。
traf: トラック情報をまとめるボックスの一部。データ分割の管理を担う。
trak: 個別のトラック（映像・音声など）の情報を格納するボックス。
mdia: 媒体情報（Media）を格納するボックス。トラックの用途や形式を示す。
minf: 媒体情報ボックス。再生時の情報を整理する。
stbl: サンプルテーブルボックス。サンプルのサイズ・時刻・デコード情報を記録。
stsd: サンプル記述ボックス。コーデックの種類やプロファイルなどを定義。
box/atom: ISOBMFFの基本単位となる箱（box、または atom）。階層構造を作る要素。
MP4Box: GPACプロジェクトのツール名。ISOBMFFの作成・検査・編集に用いられる。
FFmpeg: 動画・音声の変換・抽出・解析ができるオープンソースツール。ISOBMFFを含む多くの形式を扱える。
container: データを格納する外箱＝コンテナ。ISOBMFFは動画ファイルを包む箱の役割を持つ。
ストリーミング: ネット経由で段階的に再生する配信方式。ISOBMFFのセグメント化と相性が良い。
progressive download: ダウンロードと同時に再生を開始する仕組み。ISOBMFFの箱構造はこの用途にも適する。

isobmffの関連用語

isobmff: ISO Base Media File Format（ISOBMFF）は、MP4/MOV/M4Aなどのファイルの基盤となるコンテナ規格。データはボックス（box/atom）と呼ばれる小さな単位で格納され、互換性と拡張性を高めています。
MP4: MP4はISOBMFFをベースにした最も一般的な動画・音声コンテナ形式。拡張子は .mp4 で、広い再生互換性を持ちます。
mov: QuickTime File Format（QTFF）はAppleが主に使用する動画コンテナ。ISOBMFFに基づく箱構造を共有します。
box: ボックス（box/atom）はISOBMFFの基本単位。各ボックスは4文字コードで種類を表し、データや他のボックスを格納します。
ftyp: File Type Boxはファイルの種類と互換性ブランドを宣言します。ファイルがどの規格と互換かを示します。
moov: Movie Boxはトラックのメタ情報や構造情報を格納する親ボックスです。
mdat: Media Data Boxには実際の映像・音声データが格納されます。
mvhd: Movie Header Boxは全体の再生時間やタイムスケールなどの基本情報を保持します。
trak: Track Boxは各トラック（映像/音声/字幕など）の情報をまとめて格納します。
tkhd: Track Header BoxはトラックのID・長さ・再生順などを格納します。
mdia: Media Boxはトラック内のメディア関連情報を格納します。
mdhd: Media Header Boxはメディアのタイムスケールと長さを定義します。
hdlr: Handler Reference Boxはトラックの種別を示します（video, audio など）。
minf: Media Information Boxはデコーダ設定など、メディアの詳細情報を格納します。
vmhd: Video Media Header Boxは動画の特有情報を格納します。
smhd: Sound Media Header Boxは音声の特有情報を格納します。
dinf: Data Information Boxはデータ参照の情報を格納します。
dref: Data Reference Boxはデータの参照先情報を格納します。
stbl: Sample Table Boxはサンプルの時間・サイズ・順序などを整理した情報を格納します。
stsd: Sample Description Boxはサンプルのデコード情報（コーデック情報など）を格納します。
stts: Time To Sample Boxは各サンプルの再生長を示します。
stsc: Sample To Chunk Boxはサンプルとチャンクの対応関係を格納します。
stsz: Sample Size Boxは各サンプルのサイズを格納します。
stco: Chunk Offset Boxはチャンクのファイルオフセット（32-bit）を格納します。
co64: Chunk Offset Box（64-bit）は大きなファイル用のオフセットを格納します。
stss: Sync Sample Boxはキーフレーム情報を格納します。
udta: User Data Boxはユーザー定義データを格納します。
free: Free Space Boxはファイル内の空き領域を表します。
mvex: Movie Extends Boxは長時間再生やストリーミングに対応する拡張情報を格納します。
trex: Track Extends Boxはトラックごとの拡張情報を格納します。
mehd: Movie Extends Header Boxはmvex内のヘッダ情報を格納します。
moof: Movie Fragment BoxはfMP4の分割再生時のフラグメント情報を格納します。
tfhd: Track Fragment Header Boxはフラグメントのヘッダ情報を格納します。
tfdt: Track Fragment Decode Time Boxはフラグメントのデコード時刻を格納します。
trun: Track Run Boxはフラグメント内のサンプル情報を格納します。
sidx: Segment Index Boxはセグメントの指標情報を格納します。
ilst: iTunes Metadata Listはメタデータのリストを格納します（MP4のメタデータで使われることがあります）。
meta: Meta Boxはメタデータを格納します。
iods: Initial Object Descriptor Boxはオブジェクト記述情報を格納します（一部のストリーミングに関係する規格要素）。