

高岡智則
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cocreateinstanceとは?
cocreateinstanceは、WindowsのCOM(コンポーネントオブジェクトモデル)を使って、特定のオブジェクトを新しく作るための代表的な関数のひとつです。実際の名前は CoCreateInstance という正式名称ですが、ここでは見やすさのために小文字の表記を使います。COMはOSが提供するオブジェクトの集合で、アプリ同士が安全に部品をやり取りできる仕組みです。
この関数を使うと、必要なクラスのオブジェクトを同時に初期化し、目的のインターフェースを取得して操作できるようになります。例えば、ファイル操作をするオブジェクト、画面描画の部品、あるいは外部のデータベースとやり取りする部品など、さまざまな“部品”を動的に作って使う場面で登場します。
基本の仕組みと用語
CoCreateInstanceを正しく使うには、いくつかの用語を覚えておくと良いです。CLSIDは“作成するオブジェクトの識別子”で、IIDは“取得したいインターフェースの識別子”です。dwClsContextはオブジェクトをどこで作るかを指定します。これらは全て厳密な型と値で扱います。
使い方の流れ
以下は基本的な手順です。実際のコードは後述の表を参考にしてください。
1. COMの初期化を行う。通常は CoInitializeEx(NULL, COINIT_APARTMENTTHREADED) や CoInitializeEx(NULL, COINIT_MULTITHREADED) を使います。
2. CoCreateInstanceを呼び出して、CLS IDとIIDを指定します。例の形式は次のとおりです。CoCreateInstance(CLSID_SomeObject, NULL, CLSCTX_INPROC_SERVER, IID_ISomeInterface, (void**)&pInterface);
3. 取得したインターフェースを使って機能を呼び出します。使用後は必ず Release で解放します。
4. 最後に CoUninitialize で COM を終了します。これを忘れるとアプリ全体に影響が出ることがあります。
パラメータの説明
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| CLS ID | 作成するオブジェクトのクラス識別子。どの部品を作るかを決める |
| pUnkOuter | アグリゲーション時の外部オブジェクト。通常は NULL |
| dwClsContext | オブジェクトの配置場所。インプロシデュラ、ローカルなどを指定 |
| riid | 取得したいインターフェースの IID |
| ppv | 作成したインターフェースの受け取り先ポインタ |
よくあるエラーと注意点
エラーコードは HRESULT で返ってきます。FAILED(hr) となる場合は、理由を調べて対応します。よくある原因には、CLSIDやIIDの間違い、初期化が済んでいない、ビルドの設定が適切でない、および対象の COM ライブラリが登録されていない などがあります。
実用例のイメージ
例えば、あるUIアプリで外部の印刷サービスを使う場合、印刷オブジェクトを CoCreateInstance で作成し、取得したインターフェースを通じて印刷処理を呼び出します。安全に解放することを忘れず、プログラムの終了時には必ず CoUninitialize を呼ぶことが重要です。
このように、cocreateinstance(CoCreateInstance)は、Windows の COM を背負うアプリ開発の土台となる機能です。正しく使うと、再利用可能な部品を組み合わせて柔軟に機能を拡張できます。
cocreateinstanceの同意語
- CoCreateInstance
- COMオブジェクトの新しいインスタンスを作成するWindows API。指定した CLSID と IID を使い、サーバー(DLL/EXE)からオブジェクトを生成します。
- CreateObject
- OLE Automation(COMの自動化)で、ProgID から COM オブジェクトを生成する高水準の手法。主に VBScript や Office のマクロで使われます。
- CoGetClassObject
- クラスファクトリを取得する API。これを使って後から CreateInstance を呼び出し、オブジェクトの実体を作る準備をします。
- CoCreateInstanceEx
- CoCreateInstance の拡張版。コンテキストやサーバの指定などを追加して、より細かな条件でオブジェクトを作成します。
- DllGetClassObject
- DLL 側が提供するエントリポイント。クラスファクトリを取得して、CoCreateInstance などの実行を可能にします。
- IClassFactory.CreateInstance
- COM のクラスファクトリが持つメソッド。実際のオブジェクトのインスタンスを生成する中心的な処理です。
cocreateinstanceの対義語・反対語
- ReleaseInstance
- CoCreateInstanceの対になる動作。インスタンスを解放して参照カウントを減らし、オブジェクトを破棄することを指します。
- DestroyInstance
- インスタンスそのものを破棄する動作。新規作成の反対イメージで、作成されたオブジェクトを完全に消すという意味です。
- GetExistingInstance
- 新規作成を行わず、既に存在するインスタンスを取得して利用する動作の対義語です。
- DoNotCreateInstance
- 新しいインスタンスを作成しない、作成自体を避ける選択肢・動作を指します。
- ReuseExistingInstance
- 既存のインスタンスを新規作成せず再利用する考え方。コストやリソースを節約する場面で使われます。
- NoInstanceAvailable
- 利用可能なインスタンスが無い状態を表す概念で、CoCreateInstanceの対極となる状況を示します。
- AcquireFactoryWithoutCreating
- 作成は行わず、クラスファクトリを取得するだけの動作を指します。
cocreateinstanceの共起語
- CoCreateInstance
- 指定した CLSID の COM クラスを新しくインスタンス化して返す、Windows の COM API の核心関数。
- CLSID
- Class ID。オブジェクトのクラスを一意に識別する GUID(Globally Unique Identifier)。
- IID
- Interface ID。COM インターフェースを識別する GUID。
- REFIID
- IID の参照渡しを表す型。関数呼び出し時に IID を参照として渡すための書式。
- CLSCTX
- クラスオブジェクトの実行コンテキストを指定するフラグ。インプロックサーバ/ローカルサーバ/リモートサーバなどを選択する。
- IUnknown
- すべての COM オブジェクトが実装する基礎インターフェース。参照カウントの管理と COM オブジェクトの基底機能を提供。
- IDispatch
- 自動化用インターフェース。スクリプト言語からの呼び出しを可能にする。
- HRESULT
- 関数の実行結果を表す整数値。成功は S_OK、エラーコードは負値や他のコードで表される。
- CoInitialize
- COM ライブラリを初期化する関数。アプリの開始時に呼ぶことが多い。
- CoUninitialize
- COM の終了処理を行う関数。終了時に呼ぶ。
- ProgID
- 文字列形式で表されるクラス識別子。レジストリを介してクラスを参照する際に使う。
- GUID
- Globally Unique Identifier。世界で一意な識別子の総称。
- DWORD
- 32 ビットの符号なし整数型。
- LPVOID
- 汎用ポインタ(void*)の表現。
- pUnkOuter
- アグリゲーション時の外部 IUnknown へのポインタ。
- InprocServer
- インプロックサーバ。DLL 内の COM コンポーネントとして実装されるサーバ。
- LocalServer
- ローカルサーバ。EXE 形式の COM サーバとして実装される。
- マーシャリング
- 異なるプロセス間でデータを転送する際の直列化・データ変換の仕組み。
- Automation
- 自動化。IDispatch を介したスクリプト言語との連携や自動化オブジェクトの概念。
- IClassFactory
- クラスファクトリのインターフェース。オブジェクト生成を担う。
- CoCreateInstanceEx
- CoCreateInstance の拡張版。複数条件での生成をサポート。
- CoGetClassObject
- クラスファクトリオブジェクトを取得するための API。
- レジストリ
- Windows の登録情報ストア。COM サーバーの登録情報を保持する場所。
- COM
- Component Object Model の略。Windows のオブジェクト指向の基盤。
- STA
- Single-Threaded Apartment。単一スレッドの実行環境。
- MTA
- Multi-Threaded Apartment。複数スレッドで動作する実行環境。
- CLSCTX_INPROC_SERVER
- インプロックサーバとして動作するコンテキストの指定。DLL 内のサーバ。
- CLSCTX_LOCAL_SERVER
- ローカルサーバとして動作するコンテキストの指定。EXE サーバ。
cocreateinstanceの関連用語
- CoCreateInstance
- Windows APIの一つで、COMオブジェクトを新規に作成する関数。CLSIDとIIDを指定して、作成するクラスと取得したいインターフェースを決めます。
- COM
- Component Object Modelの略。異なるプログラム間でオブジェクトをやり取りするための標準的な仕組み。
- CLSID
- Class IDの略。COMクラスを一意に識別するGUID(Globally Unique Identifier)です。
- IID
- Interface IDの略。COMインターフェースを識別するGUIDです。
- IUnknown
- すべてのCOMオブジェクトが実装する基盤インターフェースで、QueryInterface/AddRef/Releaseを提供します。
- IClassFactory
- クラスのインスタンスを作成するためのインターフェース。
- CLSCTX
- CoCreateInstanceでオブジェクトをどこに作るかを指定するフラグ群(例: CLSCTX_INPROC_SERVER、CLSCTX_LOCAL_SERVER)。
- CoInitialize
- スレッドごとにCOMを初期化する基本的な関数。
- CoInitializeEx
- CoInitializeの拡張版で、初期化時に動作モードを設定できます。
- CoUninitialize
- COMのクリーンアップ処理を行う関数。
- CoTaskMemAlloc
- COM間でメモリを共有するための専用アロケータ。
- CoTaskMemFree
- CoTaskMemAllocで確保したメモリを解放します。
- QueryInterface
- 別のインターフェースを取得する際に呼ぶメソッド。IUnknownの一部です。
- AddRef
- オブジェクトの参照カウントを増やすメソッド。
- Release
- オブジェクトの参照カウントを減らし、寿命を管理するメソッド。
- DCOM
- Distributed COMの略。ネットワーク越しにCOMオブジェクトを利用できる仕組み。
- ProgID
- 人間が読みやすく識別するための名前。レジストリでCLSIDに対応します。
- RegSvr32
- DllをCOMサーバとして登録・解除するツール。DllRegisterServer/DllUnregisterServerと連携。
- Registry
- Windowsの登録情報データベース。COM登録情報(CLSID、ProgID、インターフェース情報など)が格納されます。
- TYPELIB
- 型ライブラリ。COMインターフェースの仕様を定義するメタデータ。
- HRESULT
- 関数の実行結果を表す値。0が成功、それ以外はエラーコードです。



















