

高岡智則
年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)
はじめに
この記事では ethnography とは何かを、中学生にも分かる言葉でやさしく解説します。研究の現場で人々の暮らしを長く観察する方法について、身近な例も交えて紹介します。
ethnographyとは何か
ethnographyは社会科学の研究手法の一つで、研究者が現場に入り込み、人々の生活や文化のしかたを詳しく描き出すことを目指します。語源はギリシャ語の ethnos(民族・人々)と graphein(書く・描く)で、「人々の暮らしを記録する」ことを意味します。長い時間をかけて現場を観察するので、表面的な答えだけでなく、なぜそうなるのかという背景まで見えてきます。
基本的な進め方
ethnographyの基本は現場での調査です。研究者はまず研究テーマを決め、次に現場に入り込みます。現場では以下のような方法を組み合わせます。
観察—人々の行動や習慣をじっくり見る。参加観察として、研究者も活動の一部に参加することがあります。
記録—気づきや発見をノートや写真(関連記事:写真ACを三ヵ月やったリアルな感想【写真を投稿するだけで簡単副収入】)、時には短い動画で残します。
このようなデータを集めた後、研究者はテーマに沿って整理し、共通点や違いを見つけ出します。
| 方法 | 説明 |
|---|---|
| 観察 | 現場での行動や場の雰囲気を記録します。 |
| インタビュー | 人々に話を聞き、価値観や意図を理解します。 |
| 記録・分析 | ノート・写真・音声を整理して意味を読み解きます。 |
| 倫理 | 同意を得ること、個人情報を守ること、敬意を持って接することが大切です。 |
現場での倫理と配慮
ethnographyでは、倫理がとても大切です。現場での情報を扱うときには、研究対象となる人の同意を得ること、私的な情報を不必要に広げないこと、そして観察している人への敬意を忘れないことが基本ルールです。
実例のイメージ
たとえば学校のカフェテリアを研究するとします。研究者は生徒たちの食事の様子や友だちとの会話を観察します。必要に応じて生徒や先生に短い質問をしますが、無理に答えを引き出すのではなく、自然な会話の中からデータを集めます。
このような実例では、場所の文脈と人々の視点を同時に理解することが大切です。これにより、単なるアンケートの数字では見えない「なぜ」を知る手がかりになります。
ethnographyと他の研究手法の違い
ethnographyは小さな集団を長い時間かけて詳しく観察します。対照的に、アンケート調査や実験は大量の人から一度にデータを集めることが多く、広く一般化する情報を得るのに向いています。つまり、深さを取るか、幅を取るかの違いです。データの性質も異なり、ethnographyは 文脈や 意味づけを重視します。言い換えると、数字だけではなく、言葉や表情、場の雰囲気といった背景情報を大切にします。
まとめ
ethnographyは「人々の暮らしを現場で長く観察して描く」研究手法です。現場での観察・記録・倫理的配慮を組み合わせ、データをじっくり分析します。深い理解を得るためには、現場の文脈を尊重し、相手の視点を大切にすることが何よりも重要です。この記事を読んで、ethnographyが研究の世界でどんな役割を果たすのか、少しイメージできるようになればうれしいです。
ethnographyの同意語
- Ethnographic study
- 民族誌研究。特定の文化や社会を現地で観察・記録することを目的とした調査・研究の総称。
- Ethnology
- 民族学。異なる文化の比較を通じて共通点や差異を理解する学問で、民族誌研究と重なる領域もあるが分析の焦点が異なることもある。
- Ethnographic research
- 民族誌的研究。質的データを用いて文化・社会の実態を深く理解する研究の総称。
- Ethnographic fieldwork
- 民族誌のための現地調査。現地での観察・インタビュー・記録などを含む研究活動。
- Ethnologic study
- 民族誌学的研究。英語表現の一つで、民族学領域の研究を指すことが多い。
- Ethnological study
- 民族学的研究。異なる文化を比較する研究の一形態。
- Ethnographic inquiry
- 民族誌的探究。文化や社会を深く理解するための質的調査のアプローチ。
- Ethnographic documentation
- 民族誌的記録化。現地で収集した情報を整理・保存する作業。
- Cultural anthropology fieldwork
- 文化人類学の現地調査。参加観察などを用いて文化を理解するフィールドワーク。
- Ethnographic method
- 民族誌的手法。観察・インタビュー・記録など、質的研究の手法全般。
ethnographyの対義語・反対語
- デスクトップ・リサーチ
- 現地へ赴かず、文献・データベースなどの既存情報を用いて行う研究手法。エスノグラフィー(民族誌研究)の現地観察・参与観察と対照的なアプローチとして挙げられることが多い。
- 文献調査
- 既存の書籍・論文・公開データを整理・分析する方法。現場でのデータ収集を前提としない点がエスノグラフィーの対義語としてよく使われる。
- 定量研究
- 数値データを用い統計的手法で現象を分析する研究。質的・現地観察中心のエスノグラフィーに対する対比として用いられることが多い。
- 民族誌学(エスノロジー)
- 複数文化の比較分析を重視する研究分野。現地での長期的なフィールドワークを中心とするエスノグラフィーとは異なるアプローチの対比として挙げられる。
- 抽象的・理論的研究
- 実証的なデータ収集を伴わず、概念・理論の構築・分析を中心とする研究。現地観察に基づく質的研究と対照的な位置づけとなることが多い。
- 二次データ分析
- 既存データを再分析する研究。新たな現地調査を行わず情報源を再利用する点が、現場での新規データ収集を重視するエスノグラフィーと対比されることがある。
- 比較研究
- 複数の文化・集団を横断して比較する研究。エスノグラフィーの個別ケース研究とは異なるアプローチとして対比されることがある。
ethnographyの共起語
- フィールドワーク
- 研究者が現場へ出向き、長期間現地でデータを収集する調査方式。観察・対話・記録を組み合わせ、文化や社会の理解を深める基本手法。
- 参加観察
- 研究者が現場の活動に参加しつつ様子を観察・記録する方法。日常の意味づけを体験的に把握する。
- 質的研究
- 数値化できない言葉や意味・文脈を重視してデータを解釈する研究手法。
- エスノグラフィー
- 現地調査と文化の詳細な描写を行う研究アプローチ。英語表記の用語として使われることが多い。
- 民族誌
- 長期の現地滞在を通じ、文化・社会の細かな日常を記述する成果物。ethnography の日本語表現。
- 文化
- 社会集団の価値観・慣習・信仰・生活様式など、意味づけのある共有的特徴の総称。
- 社会
- 人々の関係・制度・相互作用を含む、共同体としての生活の枠組み。
- コミュニティ
- 共通の地理的・社会的背景や関心を持つ人々の集団。
- 倫理
- 研究を進める際に遵守すべき倫理原則。参加者の尊厳・プライバシーの保護を含む。
- インフォームドコンセント
- 研究参加者が目的・方法・リスクを理解し、自由意思で参加することへの同意。
- 現場ノート
- 現場での観察・対話・出来事を時系列で記録するメモ。
- データ収集
- 観察・インタビュー・文書・記録など、データを集める過程。
- 観察
- 現象を直接見る・記録する基本的手法。
- インタビュー
- 対象者に質問を投げかけ、言葉によるデータを得る主要な手法。
- リフレクシビリティ
- 研究者自身の立場・バイアス・影響を自覚し、分析に反映させる姿勢。
- 厚い記述
- 豊かな文脈と意味の描写を行う、Geertz の Thick Description の概念。
- エミック
- 現地の意味づけを内部視点から理解するアプローチ。
- エティック
- 外部の視点から分析・説明を行うアプローチ。
- データ分析
- 収集したデータを整理・解釈して意味を見出す作業。
- コーディング
- データをテーマ別に分類して分析の土台を作る作業。
- テーマ分析
- データから主要なテーマやパターンを抽出して解釈する分析法。
- 解釈的アプローチ
- 現象の意味と文脈を解釈して理解する研究姿勢。
- 人類学
- 人間の文化・社会を研究する学問分野。
ethnographyの関連用語
- Ethnography
- 民族誌。現場での長期的な参与観察と日常生活の記述を通じ、文化や社会の意味・習慣を理解する質的研究の手法。
- Ethnographic fieldwork
- 民族誌的現地調査。研究者が現場に長期間滞在してデータを収集する実地作業。
- Participant observation
- 参与観察。研究者が研究対象と同じ場に身を置き、行動を観察・参加してデータを得る手法。
- Field notes
- 現場ノート。観察・対話をその場で記録するメモ。
- Fieldwork
- フィールドワーク。現場で行うデータ収集・観察の総称。
- Emic vs Etic
- エミック対エティック。内部の視点(文化の意味を内側から理解)と外部の視点(比較・説明の視点)を使い分ける分析枠組み。
- Reflexivity
- 反省的姿勢。研究者自身の立場・バイアスが研究結果に与える影響を自覚・開示する姿勢。
- Thick description
- 厚い記述。文化現象を文脈・意味まで詳しく描写し、読者に理解を促す説明法。
- Clifford Geertz
- クリフォード・ギアツ。文化の意味を解釈する“厚い記述”を提案した著名な社会人類学者。
- Bronisław Malinowski
- ブロニスワフ・マリノフスキ。参与観察と田野調査の基礎を確立した初期の人類学者。
- Ethnology
- 民族誌学・民族誌学研究。異文化の比較・理論化を中心とする学問分野。
- Qualitative research
- 質的研究。言語・意味・行動の文脈を重視してデータを分析する研究手法。
- Naturalistic inquiry
- 自然主義的探索。自然な場で現象を観察・解釈する研究アプローチ。
- Immersion
- 没入。研究対象コミュニティの生活に深く入り込み、信頼関係を築く手法。
- Insider vs Outsider
- インサイダー対アウトサイダー。研究者が対象コミュニティの内部者として、あるいは外部者として研究する視点の違い。
- Gatekeeper
- ゲートキーパー。研究現場の入場許可を取り、協力を取り付ける役割の人。
- Rapport
- ラポール。研究者と参加者の間の信頼関係・協力関係。
- Interview
- インタビュー。対象者から直接言語的データを引き出す対話形式のデータ収集法。
- Focus group
- フォーカスグループ。小規模な集団で意見・経験をディスカッションしてデータを得る手法。
- Life history
- ライフヒストリー。個人の人生経過を通じた文脈を分析する手法。
- Oral history
- 口述史。証言を通じて歴史的出来事の意味を探る手法。
- Diaries
- 日誌法。日々の出来事・感情を記録して長期データを得る方法。
- Coding
- コード化。データを意味的なカテゴリに分類する作業。
- Thematic analysis
- テーマ分析。データから頻出・重要なテーマを特定して解釈する分析法。
- Grounded theory
- グラウンデッド・セオリー。データから理論を生成する質的研究アプローチ。
- Triangulation
- 三角測量。複数のデータ源・方法・研究者を組み合わせて検証する信頼性向上の手法。
- Theoretical sampling
- 理論サンプリング。理論の発展に合わせて追加のデータを収集する方法。
- Member checking
- メンバー・チェッキング。参与者に解釈を確認して妥当性を高める検証手法。
- Ethics
- 倫理。研究実施時の倫理的配慮と原則。
- Consent
- 同意。参加者に研究参加の自発的同意を得ること。
- Privacy
- プライバシー。参加者の特定情報を保護する配慮。
- IRB
- 倫理審査委員会。研究計画の倫理性を審査する機関。
- Digital ethnography
- デジタル民族誌。オンライン環境を対象とする民族誌的手法。
- Netnography
- ネットノグラフィー。オンライン・コミュニティの文化・行動を分析する民族誌的研究法の一形式。
- Virtual ethnography
- 仮想民族誌。仮想世界・仮想空間での社会現象を解析する方法。
- Autoethnography
- 自伝的民族誌。研究者自身の体験を通じて文化を理解する手法。
- Ethnography of communication
- コミュニケーションの民族誌。言語・会話・非言語コミュニケーションの文化的意味を分析する分野。
- Cultural relativism
- 文化相対主義。他文化をその文脈内で理解し評価する姿勢。
- Saturation
- 飽和点。新しいデータが理論やテーマの追加情報を提供しなくなる時点。
- Memos
- メモ。データ分析中に書く解釈・洞察のメモ。
- Field notes conventions
- 現場ノートの書き方・規則。
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