feldsparとは？初心者向け解説と日常での見つけ方・使われ方共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

feldsparとは？

feldspar は地球の地殻を構成する鉱物のグループで、岩石の形成に深く関わります。英語名の feldspar は主に アルカリ長石（カリウムを多く含むもの）と プラギオクラース長石（ナトリウムとカルシウムを含むもの）の二つの大きな仲間に分かれます。これらの結晶は地球の岩石中で非常に多く見られ、地殻の成分としては大きな比率を占めています。地殻の約60％が feldspar 系の鉱物でできているとされ、岩石の色・硬さ・風合いを決める重要な要素です。

feldspar といえば、長石の一種であることがわかります。結晶は通常、二方向の解晶をもつとされ、岩石中で規則正しい割れ方を示すのが特徴です。石英 quartz とは化学組成が異なるため、理科の授業などで別々に学びます。

feldspar の種類

主に二つの系統に分かれます。アルカリ長石系と プラギオクラース長石系です。代表的な仲間には以下のようなものがあります。

種類	主な成分	特徴	岩石の例
Orthoclase	KAlSi3O8	カリ長石の代表。白や薄いピンクの結晶を作ることが多い。	花崗岩など
Microcline	KAlSi3O8	微細な結晶を作り、緑がかった色を示すこともある。	花崗岩
Albite	NaAlSi3O8	白色の長石。薄く透けることがある。	花崗岩、片麻岩
Anorthite	CaAl2Si2O8	カルシウム長石。色が濃い場合があり、岩石中で目立つことがある。	玄武岩、斑状花崗岩

岩石の中では feldspar が他の鉱物とともに混ざり合い、岩石の見た目や性質を決めます。特に花崗岩のようなfelsic岩石には多く含まれ、地殻の組成を決定づける要因のひとつです。

身近な使い方と観察ポイント

日常生活で feldspar を意識する機会は少ないですが、ガラスや陶磁器の原料、釉薬の材料として広く使われています。ガラスを作るときの融点を調整する役割を果たすため、私たちが触れるガラス製品の品質にも関わっています。

観察のコツとしては、岩石の断面を見て 長石の粒が大きい部分 を探すことです。岩石を割った断面に白〜透ける結晶が見えたら、それが feldspar の候補です。安全には十分注意し、触るだけの観察から始め、必要に応じて顕微鏡観察を行いましょう。

総まとめ

このように feldspar は地球の地殻の大部分を作る重要な鉱物グループであり、岩石の性質だけでなく私たちの生活にも影響を与えています。アルカリ長石とプラギオクラース長石という二つの系統に分かれ、 Orthoclase, Microcline, Albite, Anorthite などの代表種を含みます。産業分野ではガラスや陶磁器の原料として不可欠です。岩石の観察を通じて feldspar の存在と役割を理解すると、地球科学への理解がぐっと深まります。

feldsparの同意語

feldspar: 地質学で用いられる鉱物グループの総称。石英と斜長石・正長石を含み、地殻を構成する主要な鉱物のひとつです。
feldspath: feldspar の英語の別表記。綴りの揺れとして現れることがある表現。
長石: 日本語での総称名。geology では feldspar を指す最も一般的な名称。
長石族: 長石を含む鉱物群全体を指す表現。長石グループを示す総称。
アルカリ長石: K-長石の総称。orthoclase、microcline、sanidine などを含む長石の一系統。
正長石: orthoclase（K-長石の代表鉱物の一種）。
斜長石: plagioclase。Na-Ca 系の長石を指す総称で、 feldspar の大きなサブグループ。
Na-feldspar: ナトリウム長石。斜長石のうちNa を主要成分とするタイプ。
K-feldspar: カリ長石。K を主要成分とする長石の総称（正長石を含む一群）。
Na長石: ナトリウム長石の日本語表記。斜長石の一種・カテゴリ。
Ca長石: カルシウム長石の日本語表記。斜長石の一種・カテゴリ。
plagioclase: 斜長石。Na-Ca 系の長石の総称。 feldspar の一部。
orthoclase: 英語名。正長石の別名・表記。
microcline: 微斜長石。K-長石の一種。
sanidine: サニジン。高温条件で安定なアルカリ長石の一種。
albite: アルビト。斜長石 Na 成分を多く含む一種。
anorthite: アノルサイト。Ca 成分を多く含む斜長石の一種。
labradorite: ラブラドライト。斜長石の虹色変種の一つ。
bytownite: バイトナイト。Ca-Na の置換度が高い斜長石の一種。

feldsparの対義語・反対語

有機物: 有機物は炭素を中心とした分子から成り、無機の鉱物である feldspar とは性質が異なる。対義語として挙げる。
非鉱物: 鉱物ではない物質の総称。feldspar は鉱物なので、対義語として非鉱物を挙げる。
非珪酸塩鉱物: 珪酸塩を含まない鉱物の総称。feldspar は珪酸塩鉱物の一種であるため、対義として挙げる。
アモルファス物質: 結晶格子を持たない無定形の物質。ガラスなどが代表例。feldspar の結晶性と反対の概念。
非結晶性: 結晶性を持たない性質。結晶構造を有する feldspar とは対照的な概念。

feldsparの共起語

plagioclase: プラジオクラース（斜長石）は、長石グループの一部で、NaAlSi3O8とCaAl2Si2O8の固溶体から成る鉱物です。岩石の主成分として花崗岩・閃長岩・安山岩などに広く含まれ、feldsparの中でも最も一般的な長石の一つです。
potassium_feldspar: カリ長石は、Kを含む長石の総称で、Orthoclase（正長石）や Microcline（微斜長石）などが含まれます。花崗岩などの岩石に多く見られる長石の代表格です。
orthoclase: 正長石は、K‑feldsparの一種で、単斜晶系の結晶を作ることが多い岩石成分です。花崗岩などの主要成分として広く見られ、解裂がわかりやすいのが特徴です。
microcline: 微斜長石は、K‑feldsparの低温で安定な多形です。結晶表面の光沢が美しく、花崗岩などの岩石に混じって現れることがあります。
albite: 斜長石のナトリウム端成分で、NaAlSi3O8の組成をとります。プラジオクラースの組成範囲を決定づける端成分の一つです。
anorthite: 斜長石のカルシウム端成分で、CaAl2Si2O8の組成をとります。プラジオクラースのCa成分の代表例として岩石中に現れます。
quartz: 石英はSiO2の鉱物で、岩石の主要成分の一つ。長石とともに花崗岩などの基盤を作る重要な珪酸塩鉱物です。
granite: 花崗岩は長石・石英・雲母などが主成分の深成岩で、岩石学の代表的な岩種。feldsparと石英が特に多く含まれます。
granodiorite: 閃長花崗岩は、花崗岩に似た岩石ですが斜長石の含有が多いタイプ。 feldsparと石英を含む岩石です。
diorite: 閃長岩は、中間的な組成をもつ岩石で、長石と斜長石・雲母などを含み、粒度は粗いことが多いです。
pegmatite: 極大晶岩は、結晶粒が非常に大きい岩脈です。長石・石英・雲母などの大結晶を含むことが多く、鉱物の研究や採掘の対象になります。
alkali_feldspar: アルカリ長石はK-Na長石の総称で、feldsparグループの一部。軽くて柔らかな結晶を作ることが多いです。
feldspar_group: 長石鉱物の総称。地球上の岩石に最も豊富に存在する鉱物グループのひとつで、岩石の組成を決定づける重要な成分です。
silicate: 珪酸塩は、地球の岩石を構成する主要な鉱物ファミリーの総称。feldsparはこの silicate グループに属します。
tectosilicate: テクトシリケートは、骨格状にSiO4四面体が結合した珪酸塩鉱物のグループ。長石はこのグループの代表例として挙げられます。
weathering: 風化は、地表条件で鉱物が分解・変化する過程です。 feldsparは風化しやすく、粘土鉱物へと変化することが多いです。
kaolinite: カオリナイトは粘土鉱物の一種で、 feldsparの風化産物としてよく現れます。白色で滑らかな粘土状の鉱物です。
illite: イライトは粘土鉱物の一種で、風化後の岩石中で見られ、土壌形成にも関与します。
mica: 雲母は層状の鉱物グループで、flakeのように薄く剥がれやすいのが特徴。花崗岩などの岩石に広く含まれます。
biotite: 黒雲母は鉄・マグネシウムを含む雲母で、黒色を呈します。花崗岩や閃長岩などに多く混じります。
muscovite: 白雲母はカリウムを多く含む白色の雲母。透明感のある薄片状の結晶を見せます。
glassmaking: ガラス製造の原料として重要な岩石鉱物です。長石は融点の調整や組成バランスを取る役割を果たします。
ceramics: 陶磁器の原料として使われることが多く、ガラス成分と同様に融点や粘度を調整する役割があります。
flux: フラックスは融解温度を下げる添加物で、長石はガラス・セラミックの製造工程で重要な役割を果たします。
hardness: モース硬度は約6程度で、岩石の表面硬度を評価する指標のひとつです。 feldsparはこの範囲に位置します。
cleavage: 解裂は結晶が特定の方向に割れやすい性質のことです。 feldsparは主に2方向の良い解裂を持ち、角度は種類によってほぼ90度前後になります。

feldsparの関連用語

feldspar: 地球の地殻で最も多く見られる鉱物グループの総称。珪酸塩鉱物の一種で、SiO4四面体がネットワーク状につながるフレームワーク構造をもち、カリウム・ナトリウム・カルシウムを陽イオンとして含みます。岩石の組成を決定づける重要な鉱物です。
アルカリ長石: カリウム長石(K-長石)とナトリウム長石(Na-長石)を含む長石グループ。花崗岩などの岩石の主成分で、ガラスや陶磁器の原料としても使われます。
正長石: アルカリ長石の高温安定相の一種。単斜晶系で、火成岩の初期結晶分布にも重要。陶磁器・ガラスの原料として利用されます。
微長石: アルカリ長石の低温安定相の一種。結晶が微細で、三斜晶系に分類されることが多く、風化を経た岩石で現れやすいです。
斜長石: ナトリウムとカルシウムを含むプラジオ長石の総称。岩石中で非常に多く見られ、Na/Caの組成比により連続する系列を作ります。
斜長石系列の特徴: Naが多い側からCaが多い側へと連続的に組成が変化する斜長石シリーズは、岩石の化学組成や風化歴を反映する手がかりになります。
風化と風化産物: 長石は風化しやすく、水とCO2の作用で粘土鉱物（例: カオリナイト）へ変化することがあり、土壌の形成に寄与します。
用途と産業: ガラス・陶磁器の原料として広く用いられ、焼成性・化学安定性を高める作用があります。
地球地質学的役割: 地球の地殻を構成する主要鉱物の一つで、岩石の性質を左右する重要な成分です。
結晶構造と性質: 長石はフレームワーク型珪酸塩で、SiO4四面体がネットワーク状に結合します。モース硬度は約6、二方向の劈開がほぼ直交します。
岩石相と出現場所: 花崗岩・片麻岩・安山岩・砂岩・頁岩など、さまざまな岩石中に含まれます。岩石の分類や岩石史の解釈に使われます。
分析と年代測定への利用: カリウムを含むため、K-Ar法などの年代測定に用いられ、地質年代の推定に役立ちます。