バビンスキー反射とは？初心者向けに仕組みと見方をわかりやすく解説共起語・同意語・対義語も併せて解説！

この記事を書いた人

高岡智則

年齢：33歳性別：男性職業：Webディレクター（兼ライティング・SNS運用担当）居住地：東京都杉並区・永福町の1LDKマンション出身地：神奈川県川崎市身長：176cm 体系：細身〜普通（最近ちょっとお腹が気になる）血液型：A型誕生日：1992年11月20日最終学歴：明治大学・情報コミュニケーション学部卒通勤：京王井の頭線で渋谷まで（通勤20分）家族構成：一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹恋愛事情：独身。彼女は2年いない（本人は「忙しいだけ」と言い張る）

バビンスキー反射とは？

バビンスキー反射は足の裏を刺激したときに現れる反射のひとつです。新生児ではごく普通ですが、成長とともに消えることが多い反射です。成人で陽性になると神経の問題を示唆することがあり、医療現場の神経機能検査で使われます。

この反射は脳と脊髄の経路に関係します。足の裏の刺激は脳の中継点を通って足の筋肉の動きを決める信号を送ります。新生児の脳は未発達のため、足の指が反射的に伸びることが多いのです。大人になるとこの反応は通常は現れません。

バビンスキー反射の仕組み

刺激が神経経路を通って脳へ伝わるとき、上位運動ニューロンと呼ばれる神経の働きが関係します。大人の脳はこの経路を抑制して、足の指が下へ曲がる反応を作ります。しかし何らかの原因でこの抑制が弱くなると、足の親指が上を向くような動きが出ることがあります。

どうやって調べるの？

医師は足の裏をそっとなぞって刺激します。通常はかかとの外側の縁からつま先へと滑らせます。この刺激に対して反射が出るかどうかを観察するのが検査です。正常な成人では足の指が下向きに動くことが多く、陽性とは足の親指が上を向き、他の指が広がる動きを指します。

正常と異常の見分け方

正常な大人では指は下向きに曲がることが多いです。陽性のバビンスキー反射は親指が上向きに反り、他の指が開くように動くことを指します。これは神経系の一部が損傷している可能性を示唆します。陽性の原因には脳や脊髄の病気、けが、感染症などが含まれ、必ずしも深刻な病気を意味するわけではありませんが、早期の診断が大切です。

陽性・陰性の意味と原因

陽性の場合は上位運動ニューロンの機能障害が疑われることがありますが、必ずしも重い病気を示すわけではありません。一過性の反応であったり、成長過程の名残として現れることもあります。脳卒中、慢性的な脳血管病、腫瘍、脳炎、髄膜炎、脊髄の病気、けがなどが原因になることがあります。

陽性のときにすべきこと

もし検査で陽性が出た場合は、医師の指示に従い適切な検査・診断を受けることが大切です。年齢や他の症状、病歴によって原因は異なります。家庭での自己診断は推奨されません。

よくある勘違いと注意点

反射は単独では病気を確実に示すわけではなく、しばしば他の神経症状と組み合わせて判断します。眠気や疲れ、足の痛みなどが影響することもあるため、診断は医師が総合的に判断します。

家庭での観察のポイント

家庭での観察は医師の診断を代替しません。家族が同じ刺激を受けた際の反応の違いを記録しておくと診断の助けになります。いつも同じ強さで刺激することは難しいので、医師に伝えるときには「いつ」「どんな場合に」陽性が出たかを詳しく説明すると良いです。

児童・高齢者における注意点

赤ちゃん（関連記事：子育てはアマゾンに任せよ！アマゾンのらくらくベビーとは？その便利すぎる使い方）や小児では陽性が出ても個人差が大きいです。高齢者や病気の人では反射が変化することがあります。医師は他の神経検査と組み合わせて判断します。

歴史とまとめ

バビンスキー反射は19世紀末の神経学者ジョセフ・バビンスキーによって報告され、現在も神経検査の一部として用いられています。赤ちゃんの発達を見守る際にも使われる反射ですが、成人での陽性は神経系のトラブルを示すサインとなることがあります。異常があると感じたらすぐに専門医を受診しましょう。

状態	正常
説明	足の指が下向きに曲がる反応が多い
陽性	足の親指が上を向き、他の指が広がる

このようにバビンスキー反射は神経系の検査として重要ですが、個々の症状だけで結論を出さず、医師の診断を受けることが大切です。

バビンスキー反射の同意語

バビンスキー反射: 足底を刺激したとき、母趾が背屈し他の趾が開く反射。新生児では正常だが成人で陽性になると上位運動ニューロン障害のサインとされます。
バビンスキー徴候: バビンスキー反射と同じ現象を指す別表現。診断上の徴候として用いられ、陽性・陰性の判定対象となります。
Babinski reflex: 英語表記の名称。バビンスキー反射と同義で、足底反射の一種として母趾背屈と趾の広がりを伴います。
Babinski sign: 英語表現の別名。中枢神経系の障害を示す徴候として臨床診断で用いられ、陽性は皮質脊髄路障害を示唆します。

バビンスキー反射の対義語・反対語

陰性バビンスキー反射: バビンスキー徴候が陽性でない状態。足底を刺激しても母趾は伸展せず、通常は足趾が屈曲して終わる。健常者や中枢神経系が正常な場合に見られる反応で、陽性のバビンスキー徴候の対になる反応です。
正常な足底反射: 成人で見られる普通の足の裏の反応。足の指が屈曲して下向きに丸まる（プランター屈曲）。バビンスキー陽性とは反対の反応です。
足趾屈曲反応: 足の母趾を含む指が屈曲する反応。バビンスキー陽性とは対照的に現れやすい、一般的には正常な反射の一種。
足底屈曲反応: 足の裏を刺激したときに足趾が屈曲して終わる反応。広義には正常なプランター反射と同義の表現。
陰性プランター反射: プランター反射が陰性、すなわち足趾は屈曲して終わるか、軽度の反応に留まる状態。Babinski陽性の対になる表現です。
健常者のプランター反応: 健康な状態の人に見られる正常なプランター反射のこと。足底屈曲が主な反応で、神経機能が適切に保たれていることを示します。

バビンスキー反射の共起語

上位運動ニューロン障害: 大脳皮質や脊髄へ指令を送る経路の障害で、Babinski反射が陽性になる代表的な原因です。筋力低下や痙性などの他の神経症状とともに現れやすいです。
病理的反射: 正常な条件では抑制されるべき反射が病的状況で現れる反射の総称。Babinskiはこの病理的反射の代表的な例です。
足底反射: 足底を刺激したときの反応を評価する基本的な神経学的検査。Babinskiはこの足底反射の異常型として現れます。
足趾背屈: Babinski陽性時に見られる、足の親指が上方へ背屈する動きのこと。病的反射の特徴的所見です。
新生児期生理的反射: 新生児にはBabinskiが正常に陽性となる時期があり、成長とともに陰性化していきます。成人では通常陰性です。
皮質脊髄路: 大脳皮質から脊髄へ運動命令を伝える主要な神経経路。障害されるとBabinski陽性が現れやすくなります。
皮質脊髄路障害: この経路の病変を指す語。Babinski陽性はこの障害のサインとなることがあります。
Hoffmann徴候: 前腕の腱反射が陽性になる神経学的サインで、上位運動ニューロン障害などを示唆します。Babinskiと併せて評価されます。
モロー反射: 新生児期にみられる primitive reflex の一つ。神経機能の健全性を評価する際の参考指標になります。

バビンスキー反射の関連用語

足底反射: 足底を刺激したときに生じる反射。健常成人では趾が屈曲して陰性となるが、陽性の足底反射として現れる場合はバビンスキー徴候と関連することがある。
陽性バビンスキー徴候: 足底刺激に対して大趾の背屈と他の趾の扇状展開が見られる反応。成人で陽性なら上位運動ニューロン障害を示唆する。新生児期には生理的陽性として見られることがある。
陰性足底反射: 足底刺激に対して趾が屈曲する正常な反応。成人ではこれが標準的な反応とされる。
大趾背屈: 陽性バビンスキー徴候で観察される大趾の背屈（伸展）動作。
扇状開き: 陽性バビンスキー徴候で他の趾が扇状に開く現象。
皮質脊髄路（錐体路）: 大脳皮質から脊髄へ運動指令を伝える主要な神経路。バビンスキー徴候はこの路の障害を反映する。
上位運動ニューロン障害: 皮質脊髄路など上位運動ニューロンの機能障害により起こる状態。痙性麻痺や反射異常を伴い、陽性バビンスキー徴候が現れやすい。
原始反射: 新生児期に見られる基本的な反射群の総称。バビンスキー反射はこの範囲に含まれ、成人では病的徴候として現れることがある。
Moro反射: 新生児が驚いた際に両腕を広げて戻す反射。原始反射の一つで、発達とともに消失する。
吸啜反射: 口腔刺激に対して吸啜を行う反射。新生児期に現れ、発達とともに消失する。
掌反射（掌握反射）: 手のひらを刺激すると指を握る反射。新生児期に現れ、発達とともに消失する。
足底刺激の検査: 神経学的評価として足底を刺激する方法。バビンスキー徴候の評価にはこの刺激が用いられる。