IFRS16とは?初心者向けに解説するリース会計の基本共起語・同意語・対義語も併せて解説!

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IFRS16とは?初心者向けに解説するリース会計の基本共起語・同意語・対義語も併せて解説!
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高岡智則

年齢:33歳 性別:男性 職業:Webディレクター(兼ライティング・SNS運用担当) 居住地:東京都杉並区・永福町の1LDKマンション 出身地:神奈川県川崎市 身長:176cm 体系:細身〜普通(最近ちょっとお腹が気になる) 血液型:A型 誕生日:1992年11月20日 最終学歴:明治大学・情報コミュニケーション学部卒 通勤:京王井の頭線で渋谷まで(通勤20分) 家族構成:一人暮らし、実家には両親と2歳下の妹 恋愛事情:独身。彼女は2年いない(本人は「忙しいだけ」と言い張る)


はじめに

このページでは IFRS16 とは何かを、初心者にも分かりやすく解説します。IFRS16 は世界で使われるリース会計の国際基準で、従来のルール IAS17 から大きく変わりました。とくにリースの扱いが大きく変わり、使用権資産とリース負債を認識する点が特徴です。

まず大事なポイントは リースを使う「権利」と支払う「約束」をどう会計処理するかです。IFRS16 ではリース契約を借り手が「資産として使用する権利」と「将来支払う義務」として貸借対照表に計上します。これにより、長期間のリースの影響が財務状況に反映されやすくなります。

IFRS16の基本用語

使用権資産リースを使用する権利を表す資産です。リース負債は将来のリース料支払いを現在価値で認識したものです。仕分けの基本はこの2つを中心に回ります。

次に、どの契約が対象になるのかを見分ける作業が大切です。ほとんどのリース契約はIFRS16の対象になりますが、短期のリースや小額のリースは適用除外されることがあります。これを区別することが初期設定の第一歩です。

IFRS16の仕組みと影響

従来の IAS17 ではリース契約の支払を費用として認識することが多かったのですが、IFRS16 では ほとんどのリースを資産と負債として計上します。これにより、期末の財務諸表には資産と負債が増える一方、損益計算書上の費用の構成が変わります。具体的には、リース期間中の費用を「減価償却費」と「利息費用」に分解して計上します。これを理解していないと、利益の見通しが誤って見えることがあります。

簡単な例と実務のポイント

例としてオフィスの賃貸契約を考えましょう。契約期間が数年で、月々のリース料が発生します。IFRS16 では使用権資産とリース負債を計上し、月々のキャッシュ支出はこの2つの費用に分離されます。キャッシュは変わりませんが、P&L の表現が変わるため、財務指標を比較する際にはこの変化を意識する必要があります。

実務上のステップ

1) リース契約を洗い出す 2) 契約の分類と対象かを判断 3) 使用権資産とリース負債の測定 4) 減価償却費・利息費用の分解 5) 年度末の開示と注記の整備。

表での比較

項目従来の会計(IAS17)IFRS16 の新しい考え方
対象となるリース資産計上は限定的で、費用として計上することが多いほとんどのリースを資産と負債として認識
費用の認識期間中のリース費用を費用として計上減価償却費と利息費用に分解して計上
財務指標への影響資産・負債の影響は比較的限定的資産と負債が増え、 EBITDA に影響することがある

この表を見れば、IFRS16 の導入でどんな変化が生まれるかが分かりやすくなります

まとめ

IFRS16 はリース契約をより現実の資産と負債として表すルールです。初めは難しく感じるかもしれませんが、基本は「使用権資産」と「リース負債」を認識し、費用を分解して考えることです。会計ソフトの設定やExcelの管理表を作るときにも、この考え方を使うとスムーズに進みます。


ifrs16の同意語

IFRS 16リース基準
IFRS 16そのものを指す日本語表現。リース取引の認識・測定・開示を定める国際財務報告基準第16号のことです。
IFRS 16リース会計基準
IFRS 16を指す別表現。リースの会計処理の枠組みを定義する基準のことです。
国際財務報告基準第16号
IFRS 16の正式名称。日本語での正式名称であり、リースの会計処理を規定する基準です。
IFRS第16号
IFRS 16の略称・表記の一種。数字と略称で表される呼び方です。
IFRS 16 Lease Standard
IFRS 16の英語表現。Lease Standard=リース会計基準の意味です。
IFRS 16(Lease accounting standard)
IFRS 16を英語で補足した表現。括弧内は“リース会計基準”の意味です。
国際財務報告基準第16号(IFRS 16)
国際財務報告基準第16号の日本語表現に英語表記を併記した形。
リース基準IFRS 16
新しく適用されるリースの会計基準として言及する表現。
IFRS 16リース会計基準(日本語表現)
日本語で表したIFRS 16の別表現。

ifrs16の対義語・反対語

IAS 17(旧リース基準)
IFRS 16以前のリース会計。オペレーティングリースを資産・負債として認識せず、リース料を費用として期間配分して計上する考え方。
オフバランスリース
リース資産・負債を貸借対照表に計上しない会計処理。IFRS 16の資産・負債認識の原則と反対の考え方。
オペレーティングリース(旧扱い)
旧基準IAS 17の分類。リースを資産・負債として認識せず、費用として認識する方法(旧来の運用)。
資産・負債計上なしリース処理
リース契約を資産・負債として認識しない方針の表現。IFRS 16とは反対の実務。
費用計上中心リース認識
リース料を主に費用として認識するアプローチ。資産・負債の計上が前提ではない点がIFRS 16の対義語として機能。
短期リース・低額資産の例外なし方針
IFRS 16の短期/低額資産の例外を適用せず、全リースを資産・負債として計上しない考え方(反対の視点の表現)。
旧基準と現行基準の対比表現(対義語的表現)
旧IAS 17のリース処理と、IFRS 16の資産・負債計上の違いを指す表現。
リース資産等の計上を否定する概念
リース契約を資産・負債として認識しない、対義語的な考え方を指す表現。

ifrs16の共起語

使用権資産
リース契約に基づき、リース対象資産を使用する権利を資産として計上すること。初期認識時はリース負債と同額で測定し、以後は期間にわたり減価償却を行う。
リース負債
将来支払うリース料の現在価値を負債として認識したもの。支払いの期間に応じて利息費用も発生する。
リース契約
リース取引の基本となる契約そのもの。契約条件や支払条件が含まれる。
初期認識
リース開始時に、使用権資産とリース負債を同時に認識すること。
契約期間
リース料の支払対象となる期間。契約開始日から終了日までの期間を指す。
測定
リースの初期測定・再測定を含む、資産・負債の金額算定の手続き。
変動リース支払
リース料の一部が契約条件に応じて変動する支払。IFRS 16の取扱いが契約条件により異なる。
契約変更
リース契約の範囲拡大・変更・終了などの会計処理。
ファイナンスリース
リース資産とリース負債を認識する分類の一つ。特に実質的に資産を購入する形のリースを指す。
オペレーティングリース
旧 IAS 17 の区分で、IFRS 16 では多くがリース資産・負債として認識されるが、用語として残る場合もある区分。
貸借対照表
資産と負債が並ぶ財務諸表。IFRS 16適用でROU資産とリース負債を計上する。
損益計算書
期間の収益と費用を表示する財務諸表。リース関連では利息費用と減価償却費が主な費用項目になる。
減価償却
使用権資産を耐用年数にわたり償却する費用。
利息費用
リース負債の利息分を費用として計上する費用項目。
注記・開示
リース契約の概要や金額、期間等を注記として開示する要件。
開示要件
IFRS 16 に基づく開示項目(総額・期間・支払の内訳・資産・負債の金額など)の要件。
初回適用
IFRS 16 を初めて適用する際の transition の処理。
適用範囲
IFRS 16 が適用されるリース契約の対象範囲。
実務上の便宜措置
IFRS 16 の適用を簡便にする実務上のルール(practical expedients).
再測定
契約変更や条件の再評価に伴い、ROU資産とリース負債を再測定する手続き。
割引率
リース負債の現在価値を算定する際に用いる割引率。
現金フロー分類
キャッシュ・フロー計算書でリース料の支払いをどの活動区分として表示するか。
比較情報
IFRS16適用後の前年比較情報など、比較可能な財務情報の開示。
移行
IFRS 16 への移行・切替のプロセスと影響。
財務指標への影響
リース資産・負債の計上により、自己資本比率やROA等の財務指標に影響が生じる可能性。

ifrs16の関連用語

IFRS 16
リース取引の会計処理を大幅に変えた国際会計基準。リースの識別・初期認識・測定・開示を統一的に定め、特に賃借人の財務諸表に大きな影響を与えます。
賃借人(Lessee)
リース契約に基づき使用権を得る側。IFRS 16では使用権資産とリース負債を計上します。
賃貸人(Lessor)
リース契約を提供する側。IFRS 16では従来どおりリースの分類(ファイナンスリース/オペレーティングリース)を用いて会計処理します。
リース契約
資産の使用権を一定期間得ることを約束する契約。IFRS 16の適用対象かを判断する基準になります。
リースの識別(Lease identification)
契約がリースであるかを判断する基準。使用権を支配できる権利が契約から移転するかがポイントです。
使用権資産(Right‑of‑use asset
リース期間中に取得する資産の使用権を表す資産。初期認識時はリース負債とほぼ同額で計上します。
リース負債(Lease liability)
リース料の現在価値として認識するリース契約上の義務。初期認識時には将来支払うリース料の現在価値を計上します。
短期リース(Short‑term lease)
期間が12か月以内のリース。多くの場合、使用権資産・リース負債の計上を免除する選択肢があります。
低価値資産の免除(Low‑value asset exemption)
低価値資産についてはリース資産・負債の計上を免除する選択肢が認められています。
変動リース料(Variable lease payments)
契約期間中に変動するリース料。指数や売上高などに連動する場合が該当します。
初期認識(Initial recognition)
リース取引を最初に会計処理する時点。通常、使用権資産とリース負債を同額で認識します。
測定(Measurement)
リース負債は支払額の現在価値で測定。以降は契約変更などに応じて再測定します。
割引率(Discount rate)
リース負債の現在価値を計算するための割引率。通常は賃借人の増分借入金利を用います。
増分借入金利(Incremental borrowing rate, IBR)
契約がなければ借入する際の自己資本コストに近い金利。リース初期認識で用いられます。
リース料(Lease payments)
リース契約に基づく支払総額。元本部分・利息相当部分・変動部分を含む場合があります。
再測定(Re‑measurement)
契約条件の変更(例:金利・指数の変更、支払額の変更)に応じてリース負債を再計算します。
リース変更(Lease modification)
契約の範囲・支払条件が変更される場合の処理。通常は変更分を新しいリースとして扱うか、既存契約を調整します。
サブリース(Sublease)
リース資産を他者に再リースする取引。元のリースとサブリースの会計処理を区別します。
更新条項(Extension options)
リース期間の延長を選択できる条項。延長の有無と期間を評価します。
終了条項(Termination options)
契約を途中で終了できる条項。条件を満たす場合、リース期間の再評価が生じます。
旧IAS 17(Former standard: IAS 17)
IFRS 16以前のリース基準。リースの認識・測定方法が異なっており、現在は置換されています。
開示(Disclosures)
リースの認識額、期間、リース負債の内訳、キャッシュフロー影響などの開示義務。
財務諸表への影響(Impact on financial statements)
資産と負債が増加し、利益指標やキャッシュフローの表示に影響が出るなど、財務表示が大きく変わります。

ifrs16のおすすめ参考サイト


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